オンエアブログ

2019年10月05日

2019年10月5日のオンエアレポート

今夜は国立天文台准教授の縣秀彦先生にお越しいただきました!

国立天文台で天文学の普及や教育に携わり、子どもたちに宇宙の魅力をわかりやすく伝える本もたくさんお書きになっている懸先生。
ご出身は長野県・大町市。
北アルプスのふもとにあり、星空がとっても美しい場所だそう。
「子どもの頃は今考えると贅沢な経験をさせてもらった」という先生に、佐賀出身のNOMAさんも「都会に出てくるとそのありがたさが湧き出てくる」と肯きます☆

そんな懸先生は、最先端の宇宙研究にも精通していらっしゃる星博士!
ということで、NOMAさん、「宇宙に生命はいるのか?」という疑問について伺ってみましたよ♪

先生によると、宇宙生命の発見に向けてエポックとなる年が1995年。
この年に、太陽系外ではじめて惑星が見つかったのだそう。
さらに観測技術が発達し、現在見つかっている系外惑星はなんと4000個以上!

その中で重要になるのが、「ハビタブルゾーン」にある星かどうか、ということだといいます。
「ハビタブルゾーン」とは生命が生存できる環境のある領域のこと。

天文学者が考えるハビタブルゾーンとは、恒星からその惑星がどのくらい離れているかで決まります。
すなわち水が「熱すぎて蒸発してしまう」のか、「液体(海)となって表面を覆ってくれる」のか、「全部凍ってしまう」のか…?
そのうち液体の水がありそうだという範囲が、ハビタブルゾーンと言えるのだそう。

さらに、たとえハビタブルゾーンにあっても、例えば月のような星には生命はいないので、大きさも重要。
木星や土星のような巨大なガス天体の表面に海はなく、小さすぎると重力が小さく水を表面に蓄えられない…
だから地球ぐらいのサイズの星が望ましいのだとか。

これらの条件を満たす星は、現在見つかっている4000個のうち10個前後。
そこに本当に生き物がいるかどうかは、今はわからなくても、東京オリンピックが終わった2020年代や30年代に入り、高性能の宇宙望遠鏡や地上の超巨大望遠鏡が稼働をはじめたら調べることができるかも!?

「そろそろ僕らが宇宙の中で ”友達” に会える可能性もゼロではない」と懸先生。
SFの中だけの話だと思っていた話が現実になる…ワクワクが止まりませんね♪

懸先生は現在三鷹市で開催中のイベント「みたか太陽系ウォーク」の実行委員長も務められています。
こちらは、三鷹市で行われているスタンプラリーということで、カラフルな台紙もお持ちいただきました!

このスタンプラリーが始まったのは2009年。
ガリレオ・ガリレイが望遠鏡で月を覗いた1609年から400年ということで、「世界天文年」として祝われたこの年、国立天文台がある三鷹市でも「三鷹の森科学文化祭」が開催され、そのメインのイベントとして行われたのだそう。

スタンプラリーは、三鷹市の北側の中心に当たるJR中央線の「三鷹駅」を太陽に、三鷹市を太陽系に見立てて行われます。
三鷹駅には、直径1mの太陽の模型が設置され、そこを中心に水星エリア、金星エリア、地球、火星…と市内を11エリアに区画。
各エリアの施設や店舗をめぐって、スタンプを集めていく…というものだそう。

指定の数のスタンプを集めると、バンダナやポスターカレンダーなど、素敵な商品が☆
参加者は毎年2万人ほど。全部で200以上もあるスタンプをコンプリートする人が何十人もいるのだとか!
「太陽系弁当」や「土星あんぱん」など、スペシャルな商品も販売されるので、楽しみながら宇宙に触れることができそう♫

「みたか太陽系ウォーク」は10月27日(日)までの開催。
スタンプラリーの台紙は、参加店舗や施設でもらうことができます。
さらに、期間中は街じゅうで観望会など様々なイベントが行われ、レアな彗星のスタンプも登場!

この彗星スタンプは、10月25日(金)、26日(土)に開催される国立天文台の特別公開「三鷹・星と宇宙の日2019」でもゲットできるそう。
みなさんもぜひ、天文の街・三鷹を訪れて星のスタンプを集めてみては☆彡

最先端の天文の話を、子どもたちにもわかるように楽しく教えてくださる懸先生。
そのワクワクとした語り口から、先生が誰よりも熱い永遠の “宙ボーイ” なんだな、と感じました+*:.。.*:+☆

お別れの曲は、懸先生からのリクエストで「星のかけらを探しに行こう Again」。
今年でハワイの「すばる望遠鏡」ができて20年。この望遠鏡が出来た1999年に国立天文台に入った先生が、当時よく聴いていたという星ソングです+゚:。*+


NOMAさんも「絶対に行きたい!」とやる気満々のみたか太陽系ウォーク。
お2人が手に持っているオレンジ色の冊子が台紙になります♪

国立天文台のWebサイトは→こちら

★ ★ ★ 本日のオンエア曲 ★ ★ ★
♪ 数えきれない夜をくぐって/CHEMISTRY
♪ 星のかけらを探しに行こう Again/福耳

★ ★ ★ スターレシピ ★ ★ ★
秋は月がきれいな季節です。
今日の夜9時頃、晴れていれば、これから沈もうとしている月が、南西の空低くに見えます。

この月は、明日上弦を迎え、その後少しずつまるい形に近づいていき、14日には満月を迎えます。

先月、9月13日は「中秋の名月」でしたね。
中秋の名月を愛でる習慣は、中国から伝わったとされていますが、実は日本には、その翌月にもう一度、お月見をする習慣があるんです。

それが、今年は10月11日にあたる「十三夜」。
満月前の少し欠けた月を楽しむ、日本独自のならわしで「後(のち)の月」とも呼ばれます。

残念ながら中秋の名月を見られなかったという方も、収穫の秋への感謝をこめて、十三夜の月、見上げてみてはいかがでしょうか。
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