オンエアブログ

2019年11月30日

2019年11月30日のオンエアレポート

今夜はACIDMANの大木伸夫さんにお越しいただきました!

大木さんといえば、大の宇宙好きアーティストさんとして有名!
この番組にも何度かスターゲストとしてお越しいただき、マニアックな宇宙知識をご披露いただいています☆

ご自身を、「星や星座に詳しいタイプの宇宙好きではない」と語る大木さん。
そうではなく「この世界はどうなっているんだろう?」という仕組みを知りたがるタイプだといいます。

その探求の旅が始まったのは小学校3年生くらいの頃。
お父様に「世界には果てがない」と教わった瞬間からだといいます。

幼い大木さんはそれを聞いて、夜も眠れなくなったそう。
「終りがあるとしたら壁だろうか? でもそうしたら壁の裏があるだろうな?」と、わかりそうでわからない永遠を考えているうちに楽しくなったといいます。

そして大人になったいま、一番魅力的だと感じる宇宙のトピックスを伺うと…「ダークマター」とのお答え。
これにはNOMAさんも「大好き!!」と大興奮。
なんとお2人、宇宙に対する興味が見事に一致しています!

私たちが把握している物質はこの宇宙の4〜5%ほどしかなく、残り95〜96%は正体不明の「ダークマター」と「ダークエネルギー」である…。
それなのに「宇宙人やパラレルワールドを想像しない人のほうがおかしいんじゃないか」と大木さん。
この世界はまだわからないことだらけだという事実に感動してしまうといいます。

そしてNOMAさんが「私、CERN(セルン)にもいつか行きたいと思うんです」と言うと、大木さんも「行きたい!」とここでも意気投合する2人。笑

「CERN(セルン)」とは、スイスのジュネーヴにある「欧州原子核研究機構」のこと。
素粒子物理学の総本山と言われているんです。

宇宙のはじまりや、ダークマターを研究するために、地下に巨大なトンネルを掘り、陽子同士を衝突させているそうですが…

大木さんによるとそれは “対消滅” のことらしく…(このあたりからスタッフには理解不能な話に…汗)
プラスの物質とマイナスの物質をぶつけると、ブラックホールが生まれるんじゃないかという説があるとかないとか…。

ちなみに大木さんがCERNの業績で最も感動したというのが「ヒッグス粒子」の発見。
この世界の重力を司っているといわれるヒッグス粒子が、2012年に発見されたニュースにはとても感動したといいます。

ここでNOMAさんから、チリのALMA望遠鏡でもミュージックビデオを撮っている大木さんに「いつかCERNでもどうですか?」という提案が!
「高速で回転しながら、バラバラになりながら(笑)」と冗談を飛ばす大木さんですが、「照明とかやります!」というNOMAさんに「ぜひぜひ!」と乗り気のご様子。
いつかCERNで撮影が叶うならば…宇宙ファン、物理ファンの間で大騒ぎになりそうですね♪

そんな大木伸夫さん、今年はなんとプラネタリウム番組の監修まで手掛けてしまったんです!
それが、コスモプラネタリウム渋谷で上映中の「Starry Music Special Edition〜music by ACIDMAN〜」という番組。

さっそく見にいったというNOMAさん、エレベーターの中からロックなファッションのお客さんと一緒で、これまでのプラネタリウムとは全く違った雰囲気だったといいます。

そしてACIDMANの曲と宇宙観に満ちた番組を堪能している最中にも、初めての経験が…
星が浮き出て見えるのではなく、「だまし絵のように闇の方が浮き出てきた」そうですが…とても美しく不思議な経験だったとか。

すると「そういうことなのかもな」と大木さん。
星空をロマンチックな思いで見ているわけではなく、圧倒され真理を求めながら見ているその姿勢が作用しているのかも…と頷きます。
もしかすると、ダークマターなど “見えない隙間” に馳せる思いがそんな効果を生んだのかもしれませんね+゚:。*+

そんな大木さん、初めてプラネタリウム番組を監修した感想は…「ありがたいに尽きる」だったといいます。

これまでプラネタリウムの話はあったものの、なかなか実現しなかったそうですが、マネージャーさんはじめスタッフさんのご尽力で実現したこと。
そして、この世界はわかっていないことだらけ…人間は小さいけれどかけがえのない存在…そんな大木さんの「世界観を伝えたい」という想いが可視化されたこと。
それにご自身の楽曲を重ねられたこと…本当に贅沢だと感じたそう。

しかも半年という長期に渡っての上映!
たとえロックが好きじゃなくても、宇宙に少しでも興味がある方なら楽しめる内容になっている、とのこと。
ぜひ大木さんが幼い頃から膨らませてきた宇宙、そして音楽に没入できるプラネタリウムへ、足を運んでみては+*:.。.*:+☆

ACIDMANの楽曲にはそんな大木さんの宇宙観が随所に感じられますが、これまで手掛けた曲の中で最も印象に残っている曲を伺うと…
「やっぱり一番は『ALMA』!」と明言。

まず、望遠鏡の名前を「ALMA」としたことがなんとも美しい、と大木さん。
正式名称の頭文字を取ったこの「ALMA」という言葉には、スペイン語で「魂」や「命」「愛」という意味が…
「なんてオシャレなことを天文学者は考えるんだろう」と感動したそう。

そして、曲をつくり、実際にチリのALMA望遠鏡まで行きミュージックビデオまで撮らせてもらったというご縁にも思い入れが。
「9年前なのにずっとこの話ができる!コスパもいい!」と笑わせてくださいました。

最先端の望遠鏡とロックが融合し、まさに ”魂” を震わせてくれる名曲ですよね+*:.。.*:+☆

ダークマターに素粒子に生命の神秘…話せば話すほど共通の興味で盛り上がる大木さんとNOMAさん。
まさかCERNまで当然のように飛び出すとは…笑
来週もどんなマニアックトークが飛び出すか楽しみでなりません♫

大木伸夫さんにはまた来週もお越しいただきます☆彡

ACIDMANの公式サイトは→コチラ

★ ★ ★ 本日のオンエア曲 ★ ★ ★
♪ STAR LIGHT JOURNEY/いきものがかり
♪ ALMA/ACIDMAN

★ ★ ★ スターレシピ ★ ★ ★
夜9時頃、東の空高く、おうし座が昇っています。

目に付くのは、「すばる」という和名でもおなじみの、プレアデス星団。
その下には、オレンジ色の1等星「アルデバラン」が輝いています。

アルデバランはアラビア語で「後に続くもの」という意味。
プレアデス星団に続いて昇ってくることから、こう名付けられました。

日本にも、同じ理由から「後星(あとぼし)」と呼ぶ地方があるそうですよ。

牡牛の右目で輝くアルデバラン。
その周りをよく見ると「V」字型に暗い星が並んでいて、牡牛の顔を形作っています。

左目にあたるε星もまた、オレンジ色の星で、別名は「アイン」

この星のまわりには、木星のおよそ8倍ものサイズを持つ大きな惑星が見つかっているそう。
肉眼で見られる星に惑星があるなんて、ワクワクしてしまいますね。
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