2020年01月04日
2020年1月4日のオンエアレポート
「東京プラネタリー☆カフェ」をお聴きの宙ガール・宙ボーイのみなさん、あけましておめでとうございます+*:.。.*:+☆
新年最初のスター☆パーティにお迎えしたスターゲストは、昨年末に引き続き、国立天文台の渡部潤一先生!
いつも私たちに宇宙のワクワクを紐解いてくれる渡部潤一先生に、今夜は2020年注目の天文現象についてお伺いしましたよ♪
まず今年チェックしたいのが、6月21日に全国で見られる「部分日食」!
太陽の一部が月に隠されるこの部分日食、南に行けば行くほど太陽の欠け方が大きくなり、台湾などでは金環日食に☆
「このタイミングで沖縄旅行に行くのもいいですね♫」とNOMAさん。
南の島ではもしかすると梅雨がすでに明けて、いいお天気のもとで観察できるかも!?
ただし、太陽そのものを肉眼で見てしまうと目を傷めてしまいます。
観察する際には、必ず「日食グラス」を用意して見るようにしましょう。
(日食グラスはVixenからも発売されていますよ☆)
さらに、抑えておきたいのが、秋に見られる「火星の中接近」。
2018年7月以来、2年2か月ぶりに火星が地球に近づくんです。
前回のような “大接近” とまではいかないものの、10月6日に地球に最も近づき、その前後は赤く明るく輝く美しい火星が見られそう。
夜空を見上げるのが楽しみになりそうですね♪
そして年末に起こる「木星と土星の大接近」!
木星と土星という明るい惑星がものすごく近づくため、とても目立つ存在になるといいます。
最接近は12月21日。
その前後は肉眼でもよく確認でき、望遠鏡で眺めると、場合によっては同じ視野の中で観察できるかも!
夜空の大物同士の共演…これは見逃せませんね☆
2020年は、宇宙開発の分野でも楽しみなことが!
渡部先生がまず挙げてくださったのが、「はやぶさ2の帰還」。
昨年数々の偉業を成し遂げたはやぶさ2が12月頃に地球に帰ってきて、カプセルをオーストラリアに落としてくれる予定なんです!
実ははやぶさ初号機のカプセルには微小な塵しか入っていなかったのですが、そのわずかな量からでも色々なことがわかったそう。
今回は確実に多くのサンプルを採取できたはず!
しかも初号機が行ったイトカワと違って、今回のリュウグウは炭素をたくさん含んだ小惑星なので、有機物が見つかるのでは…!?
渡部先生もその中身が楽しみでならないよう♫
さらに今年は、日本の宇宙ベンチャー企業「ALE」が手掛ける「人工流れ星」が実際に夜空に流れる予定!
宇宙を周回する衛星から投げ出す流れ星としては、宇宙で初めてとなる試み。
すでに衛星の打ち上げは成功しているので、あとはいつ、どこで最初の流れ星を流すのか…!?
まだ正確な時期は未定ですが、その日がきたらぜひ見にいきたい!と渡部先生もNOMAさんも期待を膨らませていました☆彡
お話を伺っていると、今年も楽しみな天体ショーや宇宙開発が盛りだくさん!
毎日ニュースをチェックして、感動の瞬間を共有したいですね+゚:。*+
そして、渡部先生ご自身の2020年の展望を伺うと…
「今まで長い間続けてきたものを一旦整理して、また新しいものに挑戦したい」というお答え。
昨年から今年にかけて、インターネット上や雑誌での連載を少しずつ終わらせ、そしてまた新しいことに挑戦したいという先生に、「小説家に転身するんですか?」とNOMAさん。笑
その可能性は否定しつつも、「科学解説だけの本では手にとってくれる人が少ないので、小説のように入りやすい形から天文学の面白さを伝えたい」と語ります。
「天文学」は「天の文学」とも読める、と渡部先生。
実際に「文学」によって、天文学の面白さへ多くの人をいざなうことができたら…そんな素敵な言葉も残してくださいました+*:.。.*:+☆
渡部先生が初めて小説に挑戦された最新著『第二の地球が見つかる日』(朝日新書)はただいま絶賛発売中!
ぜひ手にとって宇宙の扉を開いてみては…☆
今年もきっと、宇宙に関する様々なニュースが私たちを驚かせ、感動させてくれそうな予感♪
そんな宙のニュースから、先生のように新たな挑戦へのパワーをもらいたいですね+゚:。*+
お別れの曲は、星の歌を多く歌うという大阪のアーティスト、ケイスケサカモトさんのナンバーから。
天の川をモチーフにした渡部先生が大好きな1曲だそう♫•*¨*•.¸¸♪
![](/cms/thumbnails/66/6604c0c4471c04c7f70351a36d186f4d.png)
国立天文台のWebサイトは→コチラ♪
★ ★ ★ 本日のオンエア曲 ★ ★ ★
♪ Galaxy Lady/SOIL &“PIMP”SESSIONS
♪ ミルキーウェイ/ケイスケサカモト
★ ★ ★ スターレシピ ★ ★ ★
新しい年がスタートしました。
空が澄み渡った夜は、ぜひこの星を探してみてください。
長寿の星「カノープス」です。
カノープスは、南の空低く見える「りゅうこつ座」の1等星。
おおいぬ座のシリウスが真南の空に昇る、夜11時過ぎ、シリウスからずっと下に視線を移すと、地平線すれすれに、赤い輝きのこの星を見つけることができます。
東京から見ると、最も高く昇るときでも、高さはわずか2度。
実はシリウスに次いで、全天で2番目の明るさを誇り、本来は白い輝きの星ですが、低い空では赤く暗い星に見えるんです。
地平線近く、短い時間しか姿を現さないため、見つけられる機会はとても貴重な、このカノープス。
中国では「南極老人星」とも呼ばれ、一目見ると長生きできる縁起の良い星とされています。
新しい1年を迎えるこの時期、南の地平線に目を凝らして、このハッピーな星を見つけてみませんか。
新年最初のスター☆パーティにお迎えしたスターゲストは、昨年末に引き続き、国立天文台の渡部潤一先生!
いつも私たちに宇宙のワクワクを紐解いてくれる渡部潤一先生に、今夜は2020年注目の天文現象についてお伺いしましたよ♪
まず今年チェックしたいのが、6月21日に全国で見られる「部分日食」!
太陽の一部が月に隠されるこの部分日食、南に行けば行くほど太陽の欠け方が大きくなり、台湾などでは金環日食に☆
「このタイミングで沖縄旅行に行くのもいいですね♫」とNOMAさん。
南の島ではもしかすると梅雨がすでに明けて、いいお天気のもとで観察できるかも!?
ただし、太陽そのものを肉眼で見てしまうと目を傷めてしまいます。
観察する際には、必ず「日食グラス」を用意して見るようにしましょう。
(日食グラスはVixenからも発売されていますよ☆)
さらに、抑えておきたいのが、秋に見られる「火星の中接近」。
2018年7月以来、2年2か月ぶりに火星が地球に近づくんです。
前回のような “大接近” とまではいかないものの、10月6日に地球に最も近づき、その前後は赤く明るく輝く美しい火星が見られそう。
夜空を見上げるのが楽しみになりそうですね♪
そして年末に起こる「木星と土星の大接近」!
木星と土星という明るい惑星がものすごく近づくため、とても目立つ存在になるといいます。
最接近は12月21日。
その前後は肉眼でもよく確認でき、望遠鏡で眺めると、場合によっては同じ視野の中で観察できるかも!
夜空の大物同士の共演…これは見逃せませんね☆
2020年は、宇宙開発の分野でも楽しみなことが!
渡部先生がまず挙げてくださったのが、「はやぶさ2の帰還」。
昨年数々の偉業を成し遂げたはやぶさ2が12月頃に地球に帰ってきて、カプセルをオーストラリアに落としてくれる予定なんです!
実ははやぶさ初号機のカプセルには微小な塵しか入っていなかったのですが、そのわずかな量からでも色々なことがわかったそう。
今回は確実に多くのサンプルを採取できたはず!
しかも初号機が行ったイトカワと違って、今回のリュウグウは炭素をたくさん含んだ小惑星なので、有機物が見つかるのでは…!?
渡部先生もその中身が楽しみでならないよう♫
さらに今年は、日本の宇宙ベンチャー企業「ALE」が手掛ける「人工流れ星」が実際に夜空に流れる予定!
宇宙を周回する衛星から投げ出す流れ星としては、宇宙で初めてとなる試み。
すでに衛星の打ち上げは成功しているので、あとはいつ、どこで最初の流れ星を流すのか…!?
まだ正確な時期は未定ですが、その日がきたらぜひ見にいきたい!と渡部先生もNOMAさんも期待を膨らませていました☆彡
お話を伺っていると、今年も楽しみな天体ショーや宇宙開発が盛りだくさん!
毎日ニュースをチェックして、感動の瞬間を共有したいですね+゚:。*+
そして、渡部先生ご自身の2020年の展望を伺うと…
「今まで長い間続けてきたものを一旦整理して、また新しいものに挑戦したい」というお答え。
昨年から今年にかけて、インターネット上や雑誌での連載を少しずつ終わらせ、そしてまた新しいことに挑戦したいという先生に、「小説家に転身するんですか?」とNOMAさん。笑
その可能性は否定しつつも、「科学解説だけの本では手にとってくれる人が少ないので、小説のように入りやすい形から天文学の面白さを伝えたい」と語ります。
「天文学」は「天の文学」とも読める、と渡部先生。
実際に「文学」によって、天文学の面白さへ多くの人をいざなうことができたら…そんな素敵な言葉も残してくださいました+*:.。.*:+☆
渡部先生が初めて小説に挑戦された最新著『第二の地球が見つかる日』(朝日新書)はただいま絶賛発売中!
ぜひ手にとって宇宙の扉を開いてみては…☆
今年もきっと、宇宙に関する様々なニュースが私たちを驚かせ、感動させてくれそうな予感♪
そんな宙のニュースから、先生のように新たな挑戦へのパワーをもらいたいですね+゚:。*+
お別れの曲は、星の歌を多く歌うという大阪のアーティスト、ケイスケサカモトさんのナンバーから。
天の川をモチーフにした渡部先生が大好きな1曲だそう♫•*¨*•.¸¸♪
![](/cms/thumbnails/66/6604c0c4471c04c7f70351a36d186f4d.png)
国立天文台のWebサイトは→コチラ♪
★ ★ ★ 本日のオンエア曲 ★ ★ ★
♪ Galaxy Lady/SOIL &“PIMP”SESSIONS
♪ ミルキーウェイ/ケイスケサカモト
★ ★ ★ スターレシピ ★ ★ ★
新しい年がスタートしました。
空が澄み渡った夜は、ぜひこの星を探してみてください。
長寿の星「カノープス」です。
カノープスは、南の空低く見える「りゅうこつ座」の1等星。
おおいぬ座のシリウスが真南の空に昇る、夜11時過ぎ、シリウスからずっと下に視線を移すと、地平線すれすれに、赤い輝きのこの星を見つけることができます。
東京から見ると、最も高く昇るときでも、高さはわずか2度。
実はシリウスに次いで、全天で2番目の明るさを誇り、本来は白い輝きの星ですが、低い空では赤く暗い星に見えるんです。
地平線近く、短い時間しか姿を現さないため、見つけられる機会はとても貴重な、このカノープス。
中国では「南極老人星」とも呼ばれ、一目見ると長生きできる縁起の良い星とされています。
新しい1年を迎えるこの時期、南の地平線に目を凝らして、このハッピーな星を見つけてみませんか。