オンエアブログ

2020年03月07日

2020年3月7日のオンエアレポート

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今夜は国立天文台教授の本間希樹先生にお越しいただきました!

国立天文台水沢VLBI観測所の所長でいらっしゃる本間先生は、昨年、人類史上初となるブラックホールの撮影に成功した、「EHTプロジェクト」の、日本側の責任者でもいらっしゃいます。

このブラックホールの撮影が発表された昨年4月の記者会見は、NOMAさんもリアルタイムで視聴!
涙が出るほど感動したと語ります☆

プロジェクトには、世界13機関、200名を超える研究者が参加。
様々な文化背景、考え方を持つ人たちをまとめるには苦労も多かったといいますが、全ての方が「ブラックホールの姿が見たい!」という共通の目的のもと成し遂げた成果…科学の可能性を感じる出来事ですよね+゚:。*+

このブラックホール、改めてどんな天体なのか、本間先生に伺うと…
「とにかく変な天体」とのこと!?

光も物も吸い込んで出てこれなくなってしまう真っ暗な穴…
科学者の本間先生から見ても「明らかにおかしい」天体なんだそう。

球体ではあるけど、地球のように硬い表面(地面)があるわけではなく、「ここを横切ったら帰ってこれない」という場所(事象の地平線)が球状になっている…知れば知るほど奇妙ですよね。。

星が燃え尽きて潰れてしまったときにできる、”天体の燃えカス” という言い方もできるといいます。

そんなブラックホールの撮影に初めて成功した先生方。
今回見えたのはM87という銀河の中心にある巨大なブラックホール、その重さはなんと太陽の65億倍!!
太陽を65億個ギュウギュウに固めてできるようなブラックホールだそう。

撮影された写真にはドーナツのような光の輪が写されていますが、その真ん中にある黒い部分がブラックホールの影。
ブラックホール自体は光を出さないので本体を撮影することは絶対にできず、暗く抜けているように見えるんです。

なぜ周りにひかりの輪ができるのかというと、ブラックホールは重力が強いので、周りに届く光がまっすぐ進めず、ぐるぐるとまとわりつくようになるから。
“光の衣” をまとった状態の断面をとらえたようなイメージなんだとか。

NOMAさんはこの写真を見て、SF映画「インターステラー」に登場するブラックホールに近いと感じたといいます。
本間先生によるとその気付きは正しく、実はこの映画はノーベル賞を受賞した科学者(キップ・ソーン)が監修していて、相対性理論の予想に基づいたCGを作ったからなのだそう。
計算上予想された姿にほぼ近いものが実際に撮影できた…人類が積み上げてきた科学と現実が結びついた瞬間だったんですね+*:.。.*:+☆

本間先生は、今回ブラックホールを撮影できたことの意義とは、「これまであるあると言われてきた天体を人間の目で見た、画像として出てきた」ことだと言います。

これまでもブラックホールがあるという証拠は様々あり、存在は間違いとされてきたけど、人間は最後は見てみないと信じられない…
でもブラックホールは真っ暗で見えない天体…それを見ることに研究の面白さ、意義、醍醐味があると感じるそう。

今後、先生はブラックホールのように不思議な天体を視覚化する予定はあるのでしょうか?
NOMAさんが例として挙げたのは「ダークマター」!

先生もこのダークマターを面白いと感じているそうですが、実は現在、ダークマターは天体ではなく、ミクロな素粒子ではないかという説が有力だといいます。
20年ほど前までは、ダークマターは天体だと考えられ、天文学者が研究していたのですが、今は物理学者が探すようになっているのだとか。

ダークマターは今私たちがいる場にも飛んでいて、体も通り抜けるような粒子…そういうものが天の川に満ち満ちている…
宇宙にあふれるブラックホールやダークマター、宇宙人…といった謎を一歩一歩明らかにしていくのが研究の面白さであると、先生は語ってくださいました。

歴史的なプロジェクトを率いていらっしゃる本間先生ですが、とても優しく、わかりやすく宇宙を語ってくださる真摯な姿勢に感動☆
先生のお話を伺っているとたくさんの「なぜ?」が浮かび、それをぶつけたくなる…私たちの好奇心までも引き出してくださる素敵な方でした+*:.。.*:+☆

本間先生にはまた来週もお越しいただきます♪

本間希樹先生のホームページは→コチラ

★ ★ ★ 本日のオンエア曲 ★ ★ ★
♪ 月/SCANDAL
♪ Black Hole/三浦大知

★ ★ ★ スターレシピ ★ ★ ★
夜9時頃、北東の空を見上げると、7つの星がつくる大きなひしゃくの形、「北斗七星」が目に付きます。

春の訪れを感じさせるおなじみの星の並びが、もうずいぶん高く昇る季節になりました。

北極星を見つける目印としてもよく知られ、日本では「ひしゃく星」と呼ばれる北斗七星ですが、海外でも「big dipper」など、ひしゃくやスプーンの形に例えられています。

実はこの北斗七星、おおぐま座という星座の一部。
熊の背中からしっぽの部分にあたります。

おおぐま座は、うみへび座、おとめ座に次いで、全天で3番目に大きな星座。
北斗七星だけでもかなりの大きさなので、熊の姿をすべてたどると、その巨大さにびっくりしてしまいますよ。
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月別アーカーブ

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