子宮頸がん予防啓発プロジェクト Hellosmile

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第21回 オンエアー
[2015.11.22]
『Hellosmile Lounge』今夜は、菅野結以さんの「子宮頸がん検診レポート」をお送りします。
お相手はモデルの菅野結以さん、そして「Hellosmile」の小巻亜矢さんです♪



【菅野さんレポート】
私は今、国立成育医療研究センターに来ています。先日ゲストに来て下さった、
三井真理先生に、子宮頸がん検診の予約をしたので、受けてこようと思います!
早速、受付けに行きます!お願いします!



(菅野さん)
検診には今週行ってきたばかりなんですけど、毎週いろいろな話を聞いてきて
「私も検診に行ってみよう」と、ついに行ってきました。

(小巻さん)
先々週、先週と、国立成育医療研究センターの三井真理先生に伺った通り、
子宮頸がんは、20代・3 0代に増えている病気ですし、早期発見が本当に大切で、
早く見つければ、癌になる手前で発見することができる、
唯一、検診で予防ができる癌ということなんだけども、
結以ちゃん同様、「わかっているけどなかなか・・・」っていう方が多いのが現実だったんですよね。
そんな中、結以ちゃんがいよいよ、検診に行ってくれたんですけど。
そもそも、なかなか検診に足を運ばなかった理由はどんなことがあったんですか?

(菅野さん)
前に、不安があった時に婦人科に行ったことがあったんです。
その時に、たまたまその先生がそうだったんだと思うんですけど、
「この不調は、原因不明です。原因はストレスです。そのストレスをなくすには、
今の仕事を辞めた方がいいで すよ。」と軽く言われたのが、すごくショックだったんです。
仕事頑張りたいし、頑張りながら身体のことも健康にしたいなと思って行ったので、
それにショックを受けてしまって、
また行ってもそんな風に対応されても悲しいな、と思って足が遠のいてしまったんですよね。

(小巻さん)
似たような経験で、婦人科から足が遠のいた方もいらっしゃるかもしれませんね。
お医者様によっては、相性もあるし、その時の説明が自分にとってしっくりこなかったりとか、
ちょっと不信感とか、婦人科全体が怖くて行きたくないものになっちゃって、
検診は大切だとわかっていても、残念なことですよね。

(菅野さん)
なので今回、三井先生に出会えて、お話を聞いていたら行 ってみたいなって
気持ちになれたので、行ってまいりました!
子宮頸がんの検診に興味があるけど、
どんなことするか不安だなという方もたくさんいると思うので、
今日は実際の検診の様子をお伝えしていくので、
きっと私と一緒に検診の疑似体験ができると思います!

M:Let's Wait Awhile / Janet Jackson


【菅野さんレポート】
ただいま、診察室の前で問診票を書いています。
こちらには、『受診された理由』、『妊娠・分娩について』、
『これまでに大きな手術や病気があったか』、『月経について』などを書いて、
診察することになっています。
私はだいたい5分もかからないくらいで書き終わりました。
これを持って診察を待ちたいと思います。

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(小巻さん)
子宮頸がん検診は、まず問診から始まるんですよね。

(菅野さん)
そうですね。まずお部屋に入る前に、問診の記入シートを書いてから、中に入りました。

(小巻さん)
記入する際に、気が付いたこととか、答えにくいなということは何かありましたか?

( 菅野さん)
もっといろいろと深く聞かれるものだと思っていたら、全然そんなことはなくて、
5分もかからないって言ったんですけど、本当は3分かかってないくらいの、
簡単な質問しかなかったので、そこでまたひとつ、
私の検診に対するハードルが下がった気がしました。

(小巻さん)
生理について、自分の体調についてとか、健康診断レベルというか、
“婦人科”“子宮頸がん検診”だから特別なことを聞かれるということでもなかったわけですよね。

(菅野さん)
特に何も準備をしていかなかったんですけど、それでも書けることばかりだったので、一瞬でした。

(小巻さん)
生理の周期だとか、出血の様子とか、聞かれれば何かあったなと思い出すけど、
そういうことも 毎月メモをして記録しておかなければならない、ということもなかったんですよね?

(菅野さん)
そうですね。記憶の中でだいたいこんな感じかなっていう感じで書けたので、
メモしておけたら一番いいとは思うんですけど。

(小巻さん)
すごく心構えをしていくってわけではないんですね。

(菅野さん)
全然なかったです。

(小巻さん)
問診のあとは、いよいよ内診と検査ということになるんですよね。


【菅野さんレポート】



(三井先生)
このまま診察の方をしますけど、昔の保健体育を思い出していただければ(笑)
子宮と膣があって、あとは卵管と卵巣が左右に2つずつあるんだけど、
子宮の“頸がん”というのは出口の部分の癌なので、“子宮体がん”というの は中になるんだけど、
この出口の部分の細胞をブラシでこすります。なので、ちょっと押されるような感じはあると思うんですけど、通常は苦痛は伴わないので大丈夫と思います。
何か質問ありますか?

(菅野さん)
もう早速いくんですね!

隣の部屋に移動しました。
ちょっと、歯医者さんの椅子っぽい感じで、足が開くようになっています。
上下に動くようになっているんですね。
ピンクの可愛い椅子でした!(笑)

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(小巻さん)
行ったことない方は、深刻な検査を想像されているかもしれませんけど、
結以ちゃんの声は明るいですよね?

(菅野さん)
こんなにも気軽なものかと思って衝撃の連続だったし、
検診に入る 前に、先生がこんなことをしますという流れも説明して下さったので、
すごく安心して「こんなことなんだなぁ」って思いながら検査に実際に入れるので、
何の不安もなくいけました。

(小巻さん)
検診はこれからって方は、結以ちゃんと一緒に疑似体験をしていただいて、
勇気をもらって一歩踏み出してくれるんじゃないかなと思います。

(菅野さん)
来週は、「菅野結以の子宮頸がん検診レポート パート2」として詳しくお届けするので、
ぜひ聞いてください!

M:Like A Star / Corinne Bailey Rae


オンエアー曲リスト
M1:HANDS / m-flo
M2:Let's Wait Awhile / Janet Jackson
M3:Like A Star / Corinne Bailey Rae
第20回 オンエアー
[2015.11.15]
『Hellosmile Lounge』今夜も国立成育医療センター産婦人科医、
三井真理さんをお迎えして、子宮頸がんについてお話を伺いました。
お相手はモデルの菅野結以さん、そして「Hellosmile」の小巻亜矢さんです♪



(小巻さん)
子宮頸がんについて、そもそも、のことをもう一度伺いたいなと思うんですが、
子宮頸がんの原因について教えてもらえますか?

(三井先生)
子宮頸がんの原因は、多くが『ヒトパピローマウイルス』、私たちは、
HPVと呼んでいるんですけども、
ヒトパピローマウイルスの感染がほとんどではないかと言われています。
ではそのヒトパピローマウイルス、聞き慣れない名前なんですけど、
このウイルスはどこからやってくるかというと、このウイルスの感染は、
ほとんどが性交渉と 言われています。
なので、性交渉のご経験がある女性であれば、どなたでも感染する可能性はあって、
このヒトパピローマウイルスに関しては、特に、感染したからと言って
症状が出るわけではないんです。
統計上、言われているのは、性行為のご経験のある女性の6割以上の方が、
一生に一回は、感染しているのではないかと。
ただ、自然にいなくなってしまうウイルスであったり、
人によってウイルスが長く子宮にい続けてしまう方に限っては、
そのうちの数%の方が癌に近づいて、あるいは、癌を発症すると言われています。
ですので、何か予防策があるとか、こういった症状が出るというわけではなくて、
女性として、一連の生活の中で起こりうる、HPVの感染となってくるかなと思います。

(小巻さん)
特別なこんなことがあったから、うつってしまったとか、
そういうことではないとうことなんですね?

(三井先生)
よく“性病”と一緒に考えてしまう方がいるんですが、そこはやっぱり“癌”という病気で、
そのまま気付かず放っておくと命に関わるということがある、
ということがまず大きな違いと、性病と起こってくるメカニズムは全く違うんです。
どうしても、いろんな情報が氾濫していると混乱してしまう方もいらっしゃるんですけど、
決して、性病ではなく、これは“癌”という、命に関わってくる病気であるんだというところは、
これを聞いている方にご理解していただけたらなと思います。

(小巻さん)
今までこの活動をしてきて、よく聞かれたのがまさ にそういうところで、
「性交渉によって」という説明がつく故に、
『恥ずかしい病気だ』とか『検診に行くということも言いにくい』ということがあったので、
先生のお話を伺うと、全くそういうことではなくて、誰にでも起こりうる、ということなんですよね。

(三井先生)
どうしても“癌”というと、病名だけのイメージがついてしまって、
自分には関係ないんじゃないかっていう風に思ってしまうんですね。
若い女性に関しては、勉強して大学に行って、社会人になって、恋愛して結婚して、
子供を産んで、という一つの流れが自分の中で当たり前のように思ってしまうんですけど、
子宮頸がんに関しては、性交渉によって関わってくるHPVというウイルスの関連も
言われているので、まだまだ 先の話ではなくて、
今まさに自分にも起こりうる可能性があるんだということ、
結婚して子供産んでっていう世代の自分たちにも深く関わっているんだと、
少しでも伝わればいいかなと思います。

M:All That / Carly Rae Jepsen

(菅野さん)
女性として生きていく中で、すごく身近な病気だということ、
そして検診が定期的に必要だということも、よくわかったんですけど、
もし検診に行って、子宮頸がんだと、病気だとわかったら、
一体そこからどのような治療をしていくんですか?

(三井先生)
まず一番大事なことは、病気がどのような状態にあるのか、によって、
治療は大きく変わってくるかなと思います。
ごく初期の段階に分かった場合は、女性なので、
今後に妊娠のご希望のある方に関しては、子宮を残さなくてはならないんですね。
なので、子宮を残すために、おこなっていく手術から選択していきます。
あまり聞き慣れない名前ですけど“円錐切除術”という方法 がありまして、
円錐状に子宮の出口を切り取る手術があるんですけど、その癌の部分だけを切り取る手術、
子宮の一部分、卵の形をした下の部分だけを切り取るという手術があります。

(菅野さん)
やっぱり子宮頸がんになったら、子宮の一部は切除しなきゃいけないってことなんですか?

(三井先生)
そうですね。そのまま体の中に癌細胞が残ってしまった場合には、
時間がたって広がってしまう可能性を思うと、診断がついた時点で
治療はしなくてはならないかなと思います。

(小巻さん)
妊娠が分かって初めて産婦人科に行かれるという方も多いと思うんですね。
その時に子宮頸がんが見つかるというケースもありますか?

(三井先生)
そんなに数は多くはないんです けど、
やはり、妊娠をきっかけに内診台に初めて乗る方も多いので、
妊娠と同時に子宮頸がんが分かる方も時々いらっしゃいます。
そういった方々が今後どのようにしていくかということは、とても大事な話になっていくんですけど。
まず自分の中に大切な命を宿して、かつ育てている。でも自分の中に、同時に病気もある、
と分かった時に、自分の命とベビーの命を守っていかなければならないんですね。
見つかった時点で、癌がどの程度のものなのかということによって、
本当にごく初期の状態であれば、まずはベビーを育てる。
お腹の外に生まれても、1人でちゃんと生きていく大きさになるまで、
癌の方の検査をよくしながら、まずベビーを産み、その後に治療を行うという方法が、
初期であれば 可能です。

(小巻さん)
やっぱり女性のライフプランにすごく大きく影響することだからこそ、
いざ妊娠・出産のちょっと手前のところで、やっぱり検診を受けておくということが、
本当に若い世代にこそ真剣に考えてほしいと思いますね。

(菅野さん)
いざ「子供を産みたい」ってなって産めなかったら悲しいですもんね。
そんなことがないように、検診さえ受ければ防げるっていうことですもんね。

(三井先生)
自分は元気だって、だいたいみなさん思っているんですね。
よく耳にするのが「自分は生理が月に一回きているから元気です」って
おっしゃる方がいるんですけど、決してそれは『=』ではないんです。
子宮頸がんに関しては、月経とは関係なく、全く症状がなく、
細胞をとってみないと分からない。
生理でもない出血があったりとか、そういった症状が出てきた時には、
ある程度、進行していることもあるので、自分の身体を知るためにも、何もなくても検診を受ける。
それは未来の自分のためでもあって、今は想像がつかなくても、
母になるんだ、子供を授かるかもしれないんだ、ということを思うと、
今できる準備の一つではあるのかなと思います。 

(小巻さん)
今先生から、「未来の自分のために」という言葉が出ましたけど、
一年に一回、「時間がなくて」という声がたくさん聞かれましたけど、
そんなことを言っている場合じゃなくて、
長いライフプランの一つの大切なチャンスを逃さないためにも、
時間を確保して検診に行ってほしいですよね。

(菅野さん)
たった数時間で済むものですし、検診の内容自体は本当に簡単だということを
目の前で見せてもらったので、それだったらすぐ行きます、検診!先生、宜しくお願いします!


【国立成育医療センター産婦人科医、三井真理先生】
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オンエアー曲リスト
M:Kiss Of Life / Sade
M:All That / Carly Rae Jepsen

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