- 第60回 オンエアー
- [2016.08.28]
- 『Hellosmile Lounge』8月は「女の子の体と健康、強化月間!」ということで、産婦人科医の三井真理さんをお迎えして、皆さんのお悩みに答えていきます。
お相手はモデルの菅野結以さん、そして「Hellosmile」の小巻亜矢さんです♪
(菅野さん)
8月は「女の子の体と健康、強化月間」ということで、国立成育医療研究センター産婦人科医、三井真理先生をお迎えしています。
▼ラジオネーム:ミドリーナさん(20歳/学生)
初めてメッセージを送ります。
私は、ずっとハロースマイルラウンジを聞いて、二十歳になったら、子宮けいがん検診に行こうと思ってました。
そして、今年の誕生日に二十歳になって、今日、子宮けいがん検診に行って来ました。
初めてで緊張したし、検診の時、痛かった けど、無事に終わって安心しました。
(菅野さん)
素晴らしい!この番組をきっかけに、二十歳になって子宮頸がん検診を初めて受けてくれたと、もう(この番組を)やってて良かった!
(小巻さん)
そして、こうしてご報告下さって有難いですね。
本当に私たちが伝えたいことをそのまま行動に移してくださっていて、ちょっと鳥肌が立ってしまいました、ありがとうございます!
「検診で痛かった」という一文がありましたけど、三井先生、いかがでしょうか?
(三井先生)
そうですね、検診の時に恐らく“膣鏡”という機械を入れていると思うんですけど、この時に違和感を感じられたのかなと思うんですけど、痛い時は、その場で口頭で教えていただいても良いのかなと思 います。
無理して我慢することではないですし、緊張もちょっとあるかもしれないですね。
(小巻さん)
初めての産婦人科の検診というのは、精神的にも、ちょっと触れただけでも痛いと感じてしまうかもしれませんね。
(三井先生)
下着を全部外して内診台に乗るというのは、最初はすごく大きな心のエネルギーを使うところだと思うので、それで今まで入ったことのないような機械が膣の中に入ってくるとなると、そして、その場面が自分は見えないんですよね。
本当に感覚でしか分からないところって、違和感を強く感じてしまうことはあるのかなと思います。
(小巻さん)
ちなみに結以ちゃんは、全然痛くなかった?
(菅野さん)
私は全く痛みを感じることなく終わ ることができたので、そういう方もいるかなと思います。
(三井先生)
あとは、内診台に乗る前に、内診台を見せてもらったりとか、どんなふうに検査をするのか、どんな機械を使うのかなど、自分はこれから何をするのかというのを、目で見て話を聞いておくと、イメージができると思います。
(小巻さん)
「何されるんだろう・・・」と思っているよりは、だいぶ違うかもしれませんね。
(菅野さん)
恐怖感で痛みが増幅されちゃったりしますもんね。
(三井先生)
やっぱり力が入りますよね。
(小巻さん)
ぜひ、またそういったことも番組にメッセージしていただいて、三井先生からどんなものなのかをお話ししてもらって、ご紹介していきたいと思います。
ミドリーナさん、本当に有難うございました!
(菅野さん)
ぜひ、一緒に毎年検診を続けていきましょう!
M:Conversations With Myself / Monday Michiru
▼ラジオネーム:まみさん(女性/会社員)
勇気を出して初めてメッセージを送ります。
実は私、過去に中絶を経験しています。私自身、元々保育職につくのが夢で保育を学んでいました。
中絶について授業で学習したこともあり、何の罪もない小さな命をたつという選択をする人が信じられないと思っていましたが、そんな私が妊娠中絶をしてしまいました。
産みたかったし、だっこしたかったし、育てたかった。すごく深く後悔しています。せめてと思って毎月供養をしています。
違法でなくても中絶は人を殺したのだから、自分が辛いのは当たり前だと思います。生理前になると、生理がちゃんとくるか不安で眠れなくなり、食欲もなくなり、体調も崩すし、不安定になります。
仮に病院やカウンセリングにいったとしてイチから全てを話すのは怖いし、辛くて話せる自信がありません。
ずっと抱えて生きていこうと思っていますが、受け止め方、向き合い方がわかりません。なにか意見を頂きたいです。
(菅野さん)
辛い経験を送って下さって、まみさん、ありがとうございます。
三井先生、産婦人科医として何かアドバイスはありますか?
(三井先生)
まず、メッセージを送って下さって、本当に大きな勇気を出して下さったんだなと思います。
私は産婦人科医として16年目になるので、まみさんと同じように妊娠されたんですけど、産まないという選択をされた女性とも何度も接したことがあります。きっとまみさんもそうだったとは思うんですけど、「産ま ない」という選択をするまでに、いろんな思いを積み重ねて出した結論だと思うんですね。
メッセージを拝見していると、「罪を犯してしまった」というような気持ちをずっと抱えているのかなと思うんですが、みなさん、そういう気持ちを抱えている方は多いのかなと思います。
その気持ちは、時がたって、きっと浄化はされる時が来ると思うんですね。今の気持ちの形はきっと変わっていくとは思うんですけど、ベビーのことを忘れることはきっとないと思うんです。
私が思うのは、自分を責めてしまう気持ちが「0」になることはなくても、まみさんのこれからの人生は長いので、ベビーの分もしっかり前を向いて、生きてくれたらなって思います。
それがベビーにとっても一番の事なんじゃないか なと思うんです。
今だいたい、統計によってバラつきがあるんですけど、年間に、出産を選択しない方が、約20万人くらいいらっしゃるんですね。
今、日本で産まれてくるベビーが100万〜110万前後くらいの間を推移しているんですが、元気で産まれてくるベビーとは別に、産まれてくることができないベビーも、そのくらいいるんですね。
まみさんが今抱えている思いは本当に大きいと思うんですけど、同じような思いをしている方も、このラジオを聴いている方でいらっしゃるんじゃないかなと思います。
(小巻さん)
まみさん、「ずっと抱えて生きていこうと思っています」という、もう十分じゃないかなと思います。
やっぱり、まみさんは生きているわけですから、毎日後悔のないように生 きていてほしいなと思います。
産まれなかった赤ちゃんも一つの命ですけど、まみちゃん自身が一つの命なので、まみちゃんを産んでくれたお母さん、お父さんがいて、まみちゃんがいるわけですから。
これからまみちゃんが、どう生きるかが一番大切なことだと思うので、自分もとっても重い大切な命だということを改めて気付いてもらえればいいかなと思いました。
(菅野さん)
まみさん、メッセージありがとうございました。
M:Make It To Me / Sam Smith
オンエアー曲リスト
M:Midnight At The Oasis / Maria Muldaur
M:Conversations With Myself / Monday Michiru
M:Make It To Me / Sam Smith