- 第62回 オンエアー
- [2016.09.11]
- 『Hellosmile Lounge』今夜はメールで届いたメッセージをご紹介します。
そして、国立成育医療研究センター産婦人科医、三井真理さんにもお悩みにお答えいただきます。
お相手はモデルの菅野結以さん、そして「Hellosmile」の小巻亜矢さんです♪
▼ラジオネーム:マロニィーmamaさん(21歳/女性)
こんばんは!いつも拝聴してます、菅野結以ちゃん大好きな女子です!
私はまだ性交渉をしたことがないのですが、性交渉と子宮頸がんとは何か関係があるのでしょうか?あと、こういう人がなりやすいとかあるのでしょうか?教えてください。
(小巻さん)
子宮頸がんと性交渉はとても関係があります。性交渉の経験のある人だったら誰でもがなる可能性のある病気が“子宮頸がん”です。
ヒト パピローマウイルスという、特殊な病気を持っている人だけが持ってるウイルスではなく、誰でもが持っている、ありふれたウイルスがありますが、性交渉によって、このヒトパピローマウイルスが何らかの形で、女性の方に受け渡されてしまって感染します。
ただ例えば、風邪も、同じような症状なのに風邪を引く人もいれば、治っていく人もいるように、ヒトパピローマウイルスに感染しても、全ての人が子宮頸がんになるわけではなく、自分の免疫力で感染がストップする人もほとんどなんです。
何らかの事情で感染が持続した時に、10年くらいかけてゆっくり細胞の形が子宮頸がんになっていくというのが病気の特徴なんです。
子宮頸がんと性交渉は関係があるゆえに、性病と間違 われたりとか、人に言うのが恥ずかしい病気じゃないか、とか、産婦人科に行って検診を受けるというのが20代くらいの女性にはハードルが高かったりして、検診に行くのが遅れがちになってしまって、子宮頸がんが進行してしまうと、手術をしたり、進行してしまっている場合は子宮を摘出したり、ということになっていくんです。
性交渉の経験がある方なら誰もが自分事と考えて、検診を受けるべきとお伝えしたいなと思います。
(菅野さん)
マロニィーmamaさん、21歳で今から関心を持ってくれてるということで素晴らしい!
今後、恋人ができたら年に1回の検診をしっかり受けてほしいなと思います!
M:Somewhere Only We Know / LILY ALLEN
(菅野さん)
ここからは、国立成育医療研究センター産婦人科医・三井真理先生にリスナーの方からの質問に応えていただきます。
▼ラジオネーム:ふわりさん(22歳/学生)
叔母が子宮頸がん経験者です。
乳がんは遺伝があると聞きますが、子宮頸がんも遺伝するのでしょうか。
なりやすい家系みたいなのがあるんでしょうか。
また、わたしは中学のとき3回ワクチンを接種したのですが、ワクチンの効果はどのようなものですか。
教えていただけると嬉しいです。
(三井先生)
子宮頸がんに関しては遺伝性の報告は今のところないと思います。
ふわりさんのおっしゃる通り、乳がんに関しては全てではないですが、家系によっては乳がんに関連した遺伝子を引き継い でいるケースがあるとは言われています。
子宮頸がんに関しては、「この遺伝子があるとなりやすい」という報告は今のところないので、ついつい、女性特有の臓器なので似たように思ってしまいますが、おばさまが子宮頸がんだからといって、ご家族のなかに子宮頸がんを発症する方が増えるということでは、決してないと思います。
(菅野さん)
なりやすい家系があるんですか?
(三井先生)
家系も遺伝と少し似ていると思いますが、とくに関係がないかなと思います。
(菅野さん)
ワクチンの効果にはどのようなものなんでしょうか?
(三井先生)
ワクチンの効果についてはいろいろと言われているところですが、性交渉の経験のある前にワクチンを打っている場合は、有効性が認められています。
ただワクチンを打ったからといって、ヒトパピローマウイルスに絶対かからないというわけではなくて、
子宮頸がんを予防していく2つのステップを、私たちはお伝えしているのですが、まず一つは、3回のワクチンをしっかり受けること、その後年に1回をしっかり受ける、この2段階で子 宮頸がんを予防することを私たちはお伝えしているので、ワクチンを打ったから、必ずしも癌にならない、HPVの感染を防げるということはないです。
(菅野さん)
ワクチンと検診はセットと考えたほうがいいということですね?
(三井先生)
そうですね、2段階と考えて、ぜひ検診も受けてほしいですね。
M:みんな空の下 / 絢香
オンエア―曲リスト
M:きみはぼくのともだち / ハナレグミ
M:Somewhere Only We Know / LILY ALLEN
M:みんな空の下 / 絢香