福島県双葉町からのレポート
11月17日と24日のHand in Handは、福島県双葉町からのレポート。“ふるさと双葉町にいつか戻る”と心に決め、震災後の町の様子を記録し続ける千葉県在住の映像クリエイター・官林春奈さんと、双葉町でお店を再開したファストフード店「ペンギン」のマネージャー・山本敦子さんのインタビューをお届けしました。
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11月17日放送/前半
11月24日放送/後半
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原発事故による全町避難から11年余りを経て、去年夏に一部で避難指示が解除された双葉町。駅周辺には真新しい町役場や住居が並び、地域再興への歩みが始まっています。以前にお届けしましたが、新たに整備された工業団地には浅野撚糸をはじめ、さまざまな企業が進出。新たなにぎわいが生まれつつあります。
双葉駅を降りると、震災前からある建物に町の未来への希望をテーマとしたウォールアートが描かれ、震災遺構とはまた違った見どころとなっています。
震災前は7000人の住民が暮らした双葉町。ここで生まれ育った映像クリエイター・官林春奈さんは、家族と共に実家の跡地で故郷への思いを語ってくれました。今は建物は無く、小さな祠とこんこんとわき出す井戸の跡が昔の面影を繋いでいましたが、井戸水も検査の結果、安全が確認されているということだったので一口飲んでみたところ、冷たくて口当たりまろやか、たいへん美味しい水でした。これでコーヒーでも入れたら美味しいだろうな・・・などと思いつつ。
いつかまたこの地に家が建ち、官林さん一家が暮らす情景が浮かぶお話でした。
官林春奈さんのFacebookページ
そんな双葉町の新しいランドマークが、「東日本大震災・原子力災害伝承館」と隣接する「双葉町産業交流センター」。
(東日本大震災・原子力災害伝承館)
(双葉町産業交流センター)
この「双葉町産業交流センター」のフードコートにお店を再開したのが、かつて町民に愛されたファストフード店の「ペンギン」。マネージャーとして店に立つ山本敦子さんは、以前、初代店主の母・岑子さんと共に店に立ち、岑子さんは“ペンギンのおばちゃん”、敦子さんは“ペンギンのおねえちゃん”とそれぞれ呼ばれていたとか。当時通っていた地元の方が訪れ、“懐かしいな〜と会話をするのが嬉しい”と語っていました。生まれ変わる双葉町にあって、思い出を語り合える灯のような場所になっています。
当時人気だった「スペシャルサンド」。部活帰りの高校生たちがお腹を満たしたということでボリュームいっぱい食べ応えのあるサンドイッチでした。「ビーフ」「フィッシュ」「カツ」「テリヤキチキン」の中から今回は「カツ」をチョイス。美味しくてそしてお腹いっぱいになりました♪
「ペンギン」は、午前10時から午後4時までオープン。日曜と第1・3木曜、第2・4土曜がお休みとのこと。「東日本大震災・原子力災害伝承館」を見学に訪れた際はぜひ足を運んで下さい。
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