よゐこ濱口さんと福島の海を満喫! オンラインツアーレポート
今回のテーマは、『よゐこ濱口さんと福島の海を満喫! オンラインツアーレポート』。
約2か月前の11月末、福島県の海の魅力を伝えるオンラインツアー、「福島の海を満喫/よゐこ濱口さんと行く!福島の海/オンラインでつながって、作って、食べて、旬の味を楽しみましょう♪」が開催されました。番組もこのイベントに帯同、いわき沖での釣りや、オンラインツアーに参加しました。
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夕方からのオンラインツアーに先駆け、よゐこの濱口さん、新妻秀規復興副大臣、そして万里恵さんは、いわき沖でのヒラメ釣りに挑戦。番組では一昨年の富岡沖、そして去年の相馬沖と、2年続けて福島沖での釣りを取材、万里恵さんはその時に大きなヒラメを釣り上げているので、福島の海の豊かさと楽しさ、そして“常磐もの”の美味しさは十分に味わっています。
福島沖は潮目の海。暖かい海流の黒潮とともに北上してきた魚が、冷たい海流の親潮で発生したプランクトンを食べて大きく育つのが常磐ものの特徴です。形の良さもさることながら、栄養豊富な海のおかげで身の質や味が良いと言われ、とくに“常磐もののヒラメ”は市場でも高値で取引されています。
震災と原発事故の影響で、福島の漁業は、漁の日数や漁場、魚種を制限、魚種ごとの放射性物質を測定しながら、出荷先での評価を調べる「試験操業」を続けていましたが、現在ではすべての魚種が出荷可能となり、去年春から、福島県漁連は段階的な「通常操業」の再開を進めています
そんな福島、いわき沖での釣りに参加された、新妻復興副大臣のお話です。
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「うちの親父、いわき市の四ツ倉駅と久ノ浜駅の間くらいに実家がありまして、夏になるとよく遊びに行っていたんです。よく久ノ浜で親父と一緒に釣りに行って、釣れるとそれをさばいて食べる。釣れないと魚屋に行って魚を買って帰る、という、そういう夏休みでしたね。小学校の3〜4年だからもう40年前。福島は遠浅でキレイな砂もたくさんありますし、釣り堀とかもたくさんありますので、やっぱり豊かな海というイメージはありますよね。
今日、釣りのシーズン的にはそんなに良い条件ではないという話もあるらしいんですけども、そこは気合で乗り切って、釣ってきたいところです・・・(笑)」
穏やかに幼い頃の久ノ浜の思い出を語っていた新妻復興副大臣でした。
この日釣り船は2回に分けて出港したのですが、新妻復興副大臣が乗船した早朝は、気温がグッと冷え込み、海も荒れ気味。ただでさえシーズンをやや過ぎた時期に加えて、釣りには非常に厳しいコンディションでした。ポイントを変えながら、アタリを待つこと数時間。しかし無情にも、アタリがないまま、タイムアップとなってしまいました。
そして気温が上がって波もやや落ち着いた頃に、濱口さんと万里恵さんを乗せた釣り船は出港。やはり時期終盤ということでアタリはなかなかシブかったんですが、それでも!放送で聴いて頂いた通り、ググっという引きが濱口さんに訪れ、みごとイナダを釣り上げ、そのすぐ数分後、万里恵さんも○○を釣り上げました。
今回はいわき市の中之作という浜から船を出したのですが、震災前からここで漁業と遊漁船(釣り船)を営む、第十二正永丸の葛西忠勝船長にもお話を伺いました。
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「震災のあと、釣り船を再開したのは、私は早かったんだよね。津波で前の船を持って行かれて、今だに見つかんないけども、その間に千葉行ってこの船を見つけて。震災から2年半ほどかな。だから釣り船関係では比較的早かったですね。ただその中で、震災、原発問題をはじめとして、今度は新型コロナ問題でしょう。コロナ問題で海の仕事として一番ダメージ受けたのは釣り船です。ウチも随分キャンセルきましたから。そしてまた今度は温暖化でしょう。南にしかいないような魚がこの常磐で釣れているんですよ。この前、アカムツ行ってアラを7本上げたんですよ。アラ。あまりこの辺、常磐ではアラがかかるというのはまずないんですよ。そういうあんまりかからない南の魚が、常磐に入ってきているっていうことだよね。喜んでいいのか悪いのか、私はその辺よく分からないけど。ここはやっぱりブランド商品としてはヒラメです。ここ常磐のヒラメだけは豊洲市場に出ていますからね。ただ、おそらくあまり庶民の口には入ってないんじゃないかな。料亭さんとかに出ていっちゃうから。そういうのが釣れる、という釣り人は楽しみがあって、みんな来るんでしょう。」
震災と原発事故、そしてコロナ禍と、さまざまな壁にぶつかりながらも、多くの釣りファンに福島の海の魅力を楽しんでもらえるよう船を出し続けている葛西船長。やはり“いちばんは常磐もののヒラメ”と言っていましたが、なかなか庶民の口に入らないこのブランド魚を、自分で釣って味わうことが出来るのが、このいわき市をはじめ、浜通りでの釣りの醍醐味です。
さて釣りのあとはオンラインイベントです。港に戻った濱口さんと万里恵さんは、いわき市にある、新鮮な水産物を販売する市場やレストラン、物産店などが揃った複合施設、「いわき・ら・ら・ミュウ」からオンラインツアーの生配信に臨みました。オンラインツアーでは、全国から参加してくれた約100名の方に、福島の観光地紹介や今回の釣りの様子を見て頂いて、そして実際にオンラインで参加の皆さんと一緒に、事前にお送りした常磐もののヒラメなどの食材を使って、フレンチのメニューを作りました。
料理を指導してくださったのは、いわき市にある人気のフランス料理店、「HAGI」のオーナーシェフ 萩春朋さんです。
東京の料理学校を卒業後、フランスや都内有名レストランで研鑽を積み、23歳の時にフレンチレストラン「ベルクール」をオープン。2011年、震災の後に店名を「HAGI」に変え、“いつまでも記憶に残る本物だけの提供”を理念に、福島の食材を活かし腕をふるっていらっしゃる方です。
そしてこの日、皆で取り組んだレシピが、「常磐モノのヒラメと福島の漬物のセビーチェ風、和風タルタル」。オンラインでつながっている皆さんと一つ一つの作業を確認しながら、この一品を作っていきました。
出来上がったあとはオンラインで参加された皆さんと乾杯!して頂きましたが、旨味いっぱいの常磐もののヒラメに、長久保のお漬物がピクルスのようなアクセントになっていて、ごはんのお供にもお酒の肴にもピッタリ!という感動の声が溢れていました。
朝の釣りに始まってオンラインツアーまで、まる1日福島の海の豊かさに触れた濱口さん、そして日々福島の海と大地の食の豊かさに向き合い続けている萩シェフに、オンラインツアーを終えて、感想を伺いました。
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(高橋) 濱口さん、今日はありがとうございました。釣りどうでした?
(濱口) 本当に釣れて良かったですね。根性で釣りましたね。福島の海がくれたのかもしれないですね。プレゼントで。“持ってきな”って(笑)
(高橋) 福島の海の豊かとか、何か感じましたか?
(濱口) 感じましたね。あんなに釣れたり、獲れたりするって。あと、これからの時期はカニと聞いて。カニめっちゃ好きなんですよ。正月旅行でだいたい後輩とどっかカニ食えるところに行こうってなるんですけど、福島やったんや〜って。しまったーって。
(高橋) 今回はヒラメ、釣れなかったですけど、リベンジします?
(濱口) したいですよね。クーーーって持っていかれる。引きが全然違うって言ってましたよね。
(高橋) 次の日、巻いている方の腕が上がらなくなるんですよ。
(濱口) うわーーー、釣りたいですね。リベンジしに来ます!
(高橋) 萩シェフ、今日はありがとうございました。やっぱり常磐モノのヒラメは、凄いですか?
(萩) 美味しいですよね。海の味がしっかりして、しかも肉厚で旨みが全体から出てくるので、最高の食材だと思います!
(高橋) 普段、福島県産の食材を使っているということで、福島県産の食材の良さってズバリどんなところですか?
(萩) 福島県産の食材はどれも美味しいんですよね。ただ、それを知ってもらえていないので、それをどうPRしていくかというのがすごく重要だと思うんですが、本当に福島の事を好きになって、来てくださって、福島の食を愛してくださる方にたくさん出会ったので、僕は福島の食材を大切にずっと料理していきたいなと思います。
(高橋) もしかしたら、最初は、復興のお手伝いでと思って来る方もいらっしゃるかと思いますが、結局、美味しさに魅了されていきますよね。
(萩) そうですね。間違いなく美味しい物はたくさんあって、どれも一流品なんですけれども、そこに人との出会いでさらに美味しく感じるというのを色々な方に出会って、体感したというか。
なので、福島の美味しさを人と人で繋いでいくということを、料理を通してやっていきたいなと思います。
「Hand in Hand」、「よゐこ濱口さんと福島の海を満喫! オンラインツアーレポート」。
福島県沿岸部では、遊漁船も各地にあります。釣って楽しい、食べて美味しいこの魅力を、ぜひたくさんの方に体験して頂きたいと思います。今回濱口さんはイナダでしたが、料亭にしか卸さないような大きくて高級なヒラメなどが釣れるかもしれません!
【今回のダイジェスト動画はこちら】
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【プレゼントのお知らせ】
今日は福島県の産品が一堂に揃うECサイト「ふくしまプライド便」でチョイスした、常磐沖で水揚げされた肉厚なヒラメを贅沢に使った「ヒラメフライ」と、じつは今回のイベントの中で萩シェフが絶賛していた、浪江町「鈴木酒造店」の“飲める本みりん”「黄金蜜酒」をセットにして、3名様にプレゼントします。
ヒラメフライは特殊凍結技術でふっくらみずみずしく仕上がるよう冷凍した逸品。黄金蜜酒は“蜂蜜のような洗練された濃密な甘さ”で、萩シェフいわく“飲んでも美味しい”、“料理に使うと魔法の液体のように何でも美味しくなる!”という逸品なのだそうです。
ご希望の方は、まず動画をご覧になってキーワードをチェックしてください。今回ヒラメ釣りに挑戦した濱口さんと万里恵さんですが、彼女が釣り上げた魚は何でしょうか?
その釣り上げた魚の名前が、プレゼントのキーワードです。
キーワードを書いてメールフォームからご応募ください。
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来週の「Hand in Hand」ですが、福島県立医科大学の坪倉正治教授、福島県立医科大学総合科学教育研究センターの後藤あや教授をゲストに、震災後の福島の変化と放射線による健康影響の正しい知識について考えていきます。来週もぜひ聴いてください。