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カムイへの贈物から筋子をつぶす道具まで!?

アイヌの宝物が詰まった建物「国立アイヌ民族博物館」

今日、ここに来るのを本当に楽しみにしていました。展示室はエリアに分かれていて沢山の展示物がありますが、僕が気になったものを紹介していきたいと思います。

アイヌの宝物が詰まった建物「国立アイヌ民族博物館」_01
アイヌの宝物が詰まった建物「国立アイヌ民族博物館」_02
アイヌの宝物が詰まった建物「国立アイヌ民族博物館」_03
アイヌの宝物が詰まった建物「国立アイヌ民族博物館」_04
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イタㇰ 私たちのことば

イタㇰ 私たちのことば

展示室の中央に位置しアイヌ語や物語、地名や現在の取り組みを紹介します。何で中央にあるんだろう?と考えた時に口伝えで語り継いだ「言葉」によってアイヌの文化が継承されていった源に「言葉」の存在があるからだと思うんです。
ここではアイヌ語の仕組みや発音をゲームを通して知ることができるコンテンツ、地名や会話についての映像もあります。

イノミ 私たちの世界_01
イノミ 私たちの世界_02
イノミ 私たちの世界_03

イノミ 私たちの世界

最近だと漫画「ゴールデンカムイ」が人気ですし、アイヌの料理や音楽もテレビなどで紹介されている事もありますよね。しかしウポポイへ来たからにはもっと深くアイヌを知る事が出来るのではないかと思い見つけたのが「イナウ」。イナウは人間からカムイへの贈物、祈り詞を届ける使者、人間のくらしを見守るなどの役割があり、木の棒に薄いカールのかかった削りかけの木片で様々な形に作られます。これを持っている人には会ったことがあるんですが、実際に生で観る機会は無かったので見られてとても嬉しいです。イナウにはそれぞれのカムイに贈るため形が違うことを今日知る事ができたので、次からは形の違いにも気付けるようになると思いました。

ウレㇱパ 私たちのくらし_01
ウレㇱパ 私たちのくらし_02

ウレㇱパ 私たちのくらし

ここはちょっとポップにいきたいんですが、僕は北海道に来て7年目になりまして、北海道の人達の面白いところの一つにイクラの時期になると「家でイクラ漬けてる?」みたいな話を日常で当たり前にするんですよ!僕も今では毎年漬けていまして(笑)、アイヌの人達も鮭には特別な思い入れがあるので何かないかな?と思って・・・見つけました!「筋子をつぶす道具」!!!!専門の道具があるくらい鮭に対する思いがあるんだと!このためだけの道具があるんだと!いうことをですね、皆さんにご紹介したいなと(笑)
もちろん他にも衣服や照明器具、鉄鍋などもっと本当に生活に即した展示が沢山ありますのでご安心くださいね(笑)

ウパㇱクマ 私たちの歴史

ウパㇱクマ 私たちの歴史

北海道の方は少なからず小学校や中学校でアイヌの勉強をされると聞いたことがあります。正直、僕は高知で生まれ育ったので小さい頃に勉強したことがありません。だからこそ、この展示がめちゃくちゃ大事だと思うんです。アイヌの歴史に特化して、上部壁面に事柄とそれに呼応する年代や地図が連動する年表がしっかりと描かれています。ここは読み物のコーナーが多いので僕は一番、このコーナーを見るのに時間がかかりました。展示室を回るルートは自由ですが、僕のオススメは「私たちの歴史」から回り始めて深く歴史を知った上で次の展示に行くのが良いかもなと思いました。

ネㇷ゚キ 私たちのしごと

ネㇷ゚キ 私たちのしごと

ここではアイヌ民族が携わってきたしごとを取り上げています。このコーナーでは当時のお仕事着を着たマネキンが沢山あるんですけど狩猟・漁撈・農耕・採集の4つのパートを紹介していて、服装からとても分かりやすく見る事が出来ます。
もし僕がこの4つの職業のどれかに就くなら・・・狩猟やってみたいですね!職業ではないですが釣りや野菜を育てたり木の実を採取したりはしたことがあるんですが狩りはしたことがないので、狩人・・・憧れますね!

ウコアㇷ゚カㇱ 私たちの交流

ウコアㇷ゚カㇱ 私たちの交流

交易を通じてアイヌ民族を取り巻く周辺の諸民族との過去から現在まで交流について紹介していくコーナーです。先ほどご紹介した「私たちの歴史」にも繋がるので歴史をみた後に交流を見てみるのも良いかもしれないですし、「私たちのくらし」「私たちのしごと」を見た後にここを見ると暮らし方の変化を発見できるかもしれません。また、日本からアイヌだけでなく海外からみたアイヌを学べるのはこのコーナーが一番良いかもしれません。ラッコの剥製があるんですが、僕がさっき見学していた時に小さいお子さんがこのラッコにとても興奮していたので、お子さん連れにも楽しいコーナーかもしれないですね。という訳でラッコと一緒に一枚記念写真を!(笑)

6箇所の展示ブースを回ってきましたが、回り方は自由だと思います。
以前からウポポイに来たことのある方に「森本くん、時間足らないから気を付けて」って言われてたんですけど、来てみて分かりました、、、それぞれ分野に分かれて展示されていて、どれも深く考えながらまわっていると全然、時間が足らないです(笑)
皆さんがご自身で来て頂き気になるところからご自分のペースで二度、三度、楽しんでいただけたら嬉しいです!

「国立アイヌ民族博物館」展示室の詳細はコチラ
充実のミュージアムショップでお土産選び!_01
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可愛いアイヌ文様のお土産がいっぱい!

充実のミュージアムショップでお土産選び!

これだけアイヌ文化にどっぷり触れた後は、この体験を誰かに話したくなるものです。ウポポイ (民族共生象徴空間)ではミュージアムショップもかなり充実していて、アイヌ文様をモチーフにしたファブリックやオリジナルミュージアムグッズ、美味しそうなお菓子、更にアイヌに関連した書籍まで幅広く取り扱っています。
僕はここでエフエム東京の「SCHOOL OF LOCK!」という番組で3月まで校長先生をやられていたグランジ遠山大輔さんにお土産を購入しました♪

伝統的コタン、野外ステージでアイヌの人々に触れる_01
伝統的コタン、野外ステージでアイヌの人々に触れる_02
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大自然の中で感じるアイヌの美。

伝統的コタン、野外ステージでアイヌの人々に触れる

最後はチセというアイヌ古来の家で実際にアイヌの方々のかつての暮らしに触れました。
こういったところで生活していたんだという事を知って、自分だったら何をしていたかな?など想像が出来たり、自分の目で見て読んで食べて感じて知る、その大切さを凄く感じました。
野外ステージで「シノッ」でも見た北海道各地に伝わる鶴を題材にした踊り「サルルンカムイ リㇺセ/サロルン リㇺセ (鶴の踊り)」を再度、観る機会がありました。最初の体験交流ホールでは「文化」を感じられましたし、野外ステージでは目の前に広がるポロト湖で鶴が舞うように見え「共生空間」であるということを感じられました。これらの体験を通じて今日、僕の心とアイヌ文化の距離がぐっと小さくなった気がします。

身体いっぱい五感で感じたアイヌ文化!

自分の目で見て、読んで、食べて、感じて知る

身体いっぱい五感で感じたアイヌ文化!

今日はウポポイを1日体験させてもらいました。
劇場で伝統芸能を観て展示を見て美味しい物を食べて、アイヌ文化そのものに興味が湧き、アイヌ文化を面白いと感じました。
正直、ここに来るまでは「伝えなきゃ」とか「しっかり理解しなきゃ」っていう思いで来たんですけど、今日、僕が感じたのは「面白い」とか「美味しい」とか「綺麗」とか...いつも通り感じていることをウポポイでも感じられたんです。
僕はラジオのパーソナリティとして「伝える」ことを職業としていますが、「伝える」為に自分の目で見て読んで食べて感じて、五感を使ってアイヌ文化を体験できた事がとても嬉しかったです。

ウポポイでは「人の声」が様々な場所で聞こえてきます。アイヌの人が伝えたい、伝えていきたい文化はもちろんですし、歩く度に来場者の皆さんが「あれはこうだったね」「あの展示はこうだったね」と感じたことをお話しているのが聞こえてきます。
僕はこれから札幌に帰ってからも「ウポポイという空間は楽しかったよ!そして美味しかったよ!」という気持ちをラジオを通じてみんなに伝えたいと思えました。

また何度でも遊びに来ます!
それまで、したっけね!

参考文献
カラー版 1時間でわかるアイヌの文化と歴史/瀬川拓郎
アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」/中川裕
ウポポイ (民族共生象徴空間) 内資料

前半はウポポイの魅力を紹介!

ウポポイ (民族共生象徴空間)

アイヌの歴史・文化を学び伝えるナショナルセンターとして、長い歴史と自然の中で培われてきたアイヌ文化をさまざまな角度から伝承・共有するとともに、人々が互いに尊重し共生する社会のシンボルとして、また、国内外、世代を問わず、アイヌの世界観、自然観等を学ぶことができるよう、必要な機能を備えた空間です。

〒059-0902 北海道白老郡白老町若草町2丁目3

ウポポイ (民族共生象徴空間)の詳細はコチラ
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