いざ札幌から!GO TOウポポイ
ウポポイ(民族共生象徴空間)へ出発!
札幌駅から特急北斗に乗ること約1時間、あっという間に最寄り駅の「JR白老駅」に到着です。特急に乗るとちょっとした旅気分を味わえますが1時間ほどで到着するので道内・外からのご旅行でも足を伸ばしやすいですよね。新千歳空港からも近いので旅行日程にうまく組み込めそうです。駅を出て約500mほど歩くと「ウポポイ(民族共生象徴空間) 」に到着します。
ウポポイ (民族共生象徴空間)のご利用案内・アクセスはコチラから札幌から電車で1時間ほどの「白老(しらおい)」という場所にアイヌの文化を伝え、アイヌ文化の復興と発展のナショナルセンター「ウポポイ (民族共生象徴空間)
」が2020年7月12日に開業しました。
豊かな自然に抱かれたポロト湖を望む広大な敷地の中にあり、密になることも少なく、四季を楽しみながらアイヌ文化に触れられる素敵な空間です。このレポートでは北海道はアイヌの方々が暮らしている土地・文化だということを知ってもらうキッカケになると思うので、道内の方はもちろん、道外からお越しいただく方々も是非、このレポートを見てウポポイに興味を持っていただけたら嬉しいです。
あ、申し遅れました!北海道AIR-G'でパーソナリティを務めております森本優と申します。普段は様々な現場に「足を運ぶ」ことを大切に、元気な声をラジオを通じてリスナーにお届けしております。好きな漫画はもちろん「ゴールデンカムイ」!!今日はウポポイを通じてアイヌの文化をご紹介したいと思います!
今日の案内人
ラジオパーソナリティー 森本優(もりもとゆう)
趣味:スポーツ観戦、音楽ライブ鑑賞、漫画、アニメ、映画、ラジオ
RADIO
いざ札幌から!GO TOウポポイ
札幌駅から特急北斗に乗ること約1時間、あっという間に最寄り駅の「JR白老駅」に到着です。特急に乗るとちょっとした旅気分を味わえますが1時間ほどで到着するので道内・外からのご旅行でも足を伸ばしやすいですよね。新千歳空港からも近いので旅行日程にうまく組み込めそうです。駅を出て約500mほど歩くと「ウポポイ(民族共生象徴空間) 」に到着します。
ウポポイ (民族共生象徴空間)のご利用案内・アクセスはコチラからイランカラㇷ゚テ!アイヌの文化に触れる1DAYトリップ
イランカラㇷ゚テ!(アイヌ語でこんにちはの意味)到着しました「ウポポイ (民族共生象徴空間) 」。
入り口から既に広い...!!
まずは木々や動物が描かれた回廊「カンカン(いざないの回廊)」を歩き、角を曲がった先にどんな景色が現れるか楽しみながらアイヌの世界へ。途中、後ほどご説明するアイヌに伝わる伝統的な楽器「ムックリ」の音色も聞こえてきます。この回廊を抜けるとウポポイのエントランスに到着です。
ウポポイに来たらまずはココをチェック!
博物館でゆっくり展示を見たくなる気持ちを抑えて、まずは体験交流ホール「ウエカリ チセ」で歌や踊りといった伝統芸能上演プログラムを通じてアイヌの文化を知ることをオススメします!
僕がまず最初に見たのは「シノッ」と呼ばれる歌や踊りのプログラム。
そもそも、ウポポイとは「(おおぜいで)歌うこと」という意味です。アイヌ語には文字がなく「口承文芸」で先祖の記憶や物語を語り継いできた文化があるため、様々な歌や踊りを通じて、アイヌ文化を理解することができます。
まず、ウウェランカラㇷ゚と呼ばれる正式な作法にのっとった挨拶から「シノッ」ははじまります。次に、北海道各地に伝わる鶴を題材にした踊り「サルルンカムイ リㇺセ/サロルン リㇺセ
(鶴の踊り)」を鑑賞。何度も同じ節で歌われる詩に合わせて、喉を震わせて鶴の鳴き声のような音を出す独特なリズムの歌は親鶴が小鶴に羽ばたき方を教える様子を伝えます。
口伝えで伝承され儀礼や日々の暮らしの中で娯楽性の高い文学として存在した「ユカㇻ」は英雄叙事詩です。主人公の多くは超人的な能力を持っていて、各地に様々なお話がありました。
アイヌに伝わる伝統的な楽器「ムックリ」と呼ばれる楽器の音色を聴くこともできました。小さな弁の音を口の中で響かせ、自然界に聞こえる雨や動物の声、時には自分の感情を音色に乗せて届けていたそうです。音色は例えるならディジュリドゥに似た音色で、深い精神世界に入っていくような独特の音色が心地よかったです。
最後に白老に伝わる「イヨマンテ リㇺセ」と呼ばれる、狩りで得た動物の魂をカムイの世界に送り返す霊送りの儀礼を鑑賞。とても楽しげな歌と踊りで見ている僕たちも一緒に踊りたい気持ちに!
たっぷり20分、アイヌの文化を目で見て感じて楽しむことが出来るので「シノッ」演目はマストでチェックです!
没入感がスゴイ!立体スクリーンの迫力!
同じく体験交流ホール「ウエカリ チセ」でアイヌに語り継がれる物語をアニメーション
にした「カムイ ユカㇻ」を見ることが出来ます。
そうそう、体験交流ホール「ウエカリ
チセ」は凄いんです!スクリーンの作りが立体的になっていて、床まで美しい映像が映し出されるので凄い没入感を味わえる室内設計の中で歌や踊り楽器などを元にアイヌ文化を復元した公演を鑑賞することが出来るんです!
ここではカムイに感謝を捧げ共に生きていく青年の物語「カムイを射止めた男の子」、月の神と太陽の神のお話「キツネに捕まった日の神」の2本のアニメーションを鑑賞しました。
子どもたちにアイヌの文化を知ってもらうことが、このアニメーションのコンセプトだと思うので「この物語はなんだろう?」「アイヌってなんだろう?」と興味を持つキッカケになるんじゃないかなと思います。
焚火ダイニング・カフェ ハルランナ
ウポポイ (民族共生象徴空間)のエントランス棟にある「焚火ダイニング・カフェ ハルランナ」はアイヌ文化由来の食材を使用した料理を提供してくれるレストラン。
アイヌ語で "食べ物が天から降ってくるほどの豊かな暮らしを願うアイヌの儀式" に由来した店名「ハルランナ」の通り、北海道の美味しい食材をふんだんに使用した、ちょっと贅沢なランチを食べられると聞いて入ってみました。
\ 森本優とウポポイ探検隊の選んだランチはこちら /
ワインラムの焚火ローストコース
エゾシカ肉の焚火ローストコース
滝川産鴨の焚火ローストコース(期間限定)
スープ・パン・前菜・メイン・デザート・コーヒーがセットになった豪華なランチメニュー!写真から伝わると良いのですが、見ての通りのクオリティ&ボリューム満点!
可愛い器の中に入ったカボチャをベースに使用したスープは、飲む度に違う食感や風味を楽しめます。前菜の「秋鮭のマリネとヤリイカの詰め物」では数種類の香草を使用したソースをかけていただきます。
メインのお肉は丁寧に時間をかけて低温調理した柔らかくジューシーな一滝川産 鴨のローストや、赤平産 ワインラムのロースト(ワインラムというのはワインを作る時に出た絞りかすを羊に与えて飼育したラム)、稀少な鹿肉(シンタマ)などを北海道のお野菜と一緒にいただけたり、最後のデザートまで、「まさにほっぺがおちちゃうほどの美味しさでした!ヒンナヒンナ!」
ウポポイ(民族共生象徴空間)のエントランス棟は自由に入れるエリアですので、このお料理の為に足を運んでも良いのではないでしょうか?
北海道は食の宝庫だとは常々思っていますが、白老という街で北海道の素材を使ってアイヌ文化がインスパイアされた料理を食べるというのは北海道の人達にとっても特別なもので僕にとってもはじめての経験でした!何より!焚火ダイニング・カフェ「ハルランナ」さんからはポロト湖が目の前に広がってるんです。今は秋のタイミングなのでオレンジや赤に紅葉がはじまっているんですが、良い景色で美味しいご飯を食べられる最高な時間を過ごさせていただきました!