今週は社会学者で詩人の水無田気流さんを講師に迎え、「コロナ禍は社会をどう変えたのか?」というテーマでお送りしています。
最初にその存在が報告されてから、1年近くが経とうとする今も、新型コロナウィルスに対する私たちの意識は、定まらない状況が続いています。
しっかり保っていたはずの心が切れてしまう『コロナ疲れ』という言葉も、よく聞かれるようになってきました。
いつ終わるともわからないコロナ禍が続くにつれ、自分の行動の指針がみえなくなってしまうのは、なぜなのでしょうか?
今回は、10月下旬に行ったインタビューをもとにお送りしていきます。
未来授業3時間目、テーマは『コロナ禍で心をかき乱すもの』
■水無田気流
1970年、神奈川県生まれ。早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程満期退学。現在、國學院大学経済学部教授。著書に『音速平和』(思潮社・第11回中原中也賞)、『無頼化する女たち』(洋泉社)、『「居場所」のない男、「時間」のない女』(日本経済新聞出版社)、『シングルマザーの貧困』(光文社)など多数 今年6月1日の日経新聞朝刊に「コロナで見えた「他者への不寛容」戦うべき相手は人ではない」と題したコラムを寄稿。