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“地図と拳”執筆のきっかけ

『“地図と拳”を通じて、2023年をみる』 小説家 小川哲さん   第1回未来授業 Vol.2411
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アジアの東の果てに位置する島国、日本。
長年の鎖国が解かれると、近代文明に追いつくべく、富国強兵を軸にする急激な変化が起きました。

そうした中で明らかになったのが、産業を支えるために必要な様々な資源の不足でした。
国の存亡にかかわるこの問題の解決を、近隣諸国に求めるようになったのです。
    
そうした中、アジアの覇権を手にするために生み出されたのが、満州国。
そこに築かれた幻の都市を舞台にした小説が、第168回直木賞受賞作品、小川哲さんによる『地図と拳』です。    
    
未来授業1時間目、テーマは「“地図と拳”執筆のきっかけ」。


◆小川哲(おがわさとし)1986年千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。2015年に『ユートロニカのこちら側』で第3回ハヤカワSFコンテスト〈大賞〉を受賞しデビュー。『ゲームの王国』(2017年)が第38回日本SF大賞、第31回山本周五郎賞を受賞。『地図と拳』(2022年)で第168回直木賞、第13回山田風太郎賞を受賞