激変する政治経済や、ヒスパニック人口の急増、メディアの多様化、そしてコロナ・パンデミックで顕在化した分断。大和田俊之さんの最新著書『アメリカ音楽の新しい地図』によれば、2010年代から20年代にかけて活躍してきたミュージシャンたちは、こうしたアメリカ社会の動きに反応しながらメインストリームを歩き続け、大衆の支持を受けてきたといいます。
未来授業4時間目。テーマは「アメリカ音楽の未来地図」
◆大和田俊之(おおわだ・としゆき)
慶應義塾大学法学部教授。専門はアメリカ文学、ポピュラー音楽研究。『アメリカ音楽史——ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで』(講談社)で第33回サントリー学芸賞(芸術・文学部門)受賞。長谷川町蔵との共著に『文化系のためのヒップホップ入門』(アルテスパブリッシング)。最新刊は『アメリカ音楽の新しい地図』(筑摩書房)。