世界をインターネットでつなぐための重要なインフラ、海底ケーブル。実はその歴史はとても古く、ドーバー海峡を隔てたイギリス・フランス間を繋ぐ海底ケーブルが設置されたのは実に1850年代。日本でも明治4年(1871年)に長崎と大陸を繋ぐ海底ケーブルが敷かれたことが知られています。
また第一次世界大戦以降は敵国の通信傍受など戦争の行方を左右する存在としてその重要度は高まりました。
そして現在「光ファイバー」によって進化した海底ケーブルは世界の安全保障という観点でも大きな意味を持つようになっています。
未来授業4時間目。テーマは「海底ケーブルと安全保障」
◆土屋大洋(つちや・もとひろ)
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授。専門は国際関係論、情報社会論、公共政策論。
『サイバーグレートゲーム―政治・経済・技術とデータをめぐる地政学―』(千倉書房、2020年)ほか著書多数