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小説・夏の終り

瀬戸内寂聴さんの言葉と人生に迫る  第1回未来授業 Vol.2167
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2021年11月、作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんが亡くなりました。99歳でした。

今週は、寂聴さんが生前、ジャパン・エフエムネットワークのラジオ番組で語ったお話を再構成してお届けします。

数々の文学賞に輝き、2006年には文化勲章も授与された寂聴さんですがその人生は葛藤の連続でした。1963年に発表した「夏の終り」は、自らの男性経験を下敷きにした私小説。妻子ある年上の作家と年下の恋人との三角関係を赤裸々に綴っています。二人の男には、それぞれ実在のモデルがいます。年上の作家のモデルは、小田仁二郎。寂聴さんは小田と同人誌を介して知り合い、やがて恋人関係になります。

未来授業1時間目 テーマは『小説・夏の終り』


◆瀬戸内寂聴(せとうち・じゃくちょう)
1922年、徳島県生まれ。東京女子大を卒業。 1957年「女子大生・曲愛玲」で新潮同人誌賞。1961年『田村俊子』で田村俊子賞。 1963年『夏の終わり』で女流文学賞を受賞。1973年に平泉中尊寺で得度、法名寂聴となる。 1992年『花に問え』で谷崎潤一郎賞。1996年『白道』で芸術選奨文部大臣賞、2001年『場所』で野間文芸賞。 2011年『風景』で泉鏡花文学賞を受賞。1998年『源氏物語』現代語訳を完訳。2006年、文化勲章受章。 近著に「愛することばあなたへ」(光文社)『いのち』(講談社)『97歳の人生相談』(kindle版、講談社)など。