今週の講師は、社会学者で 筑波大学教授の土井隆義さん。
少年の非行や犯罪心理にも詳しい土井さんが、
現代における特徴的な人間関係の問題として唱えた言葉が「つながり過剰症候群」です。
互いに踏み込み過ぎない、立ち入り過ぎないようにする人間関係は、
「やさしい関係」ではあるけれど、深まることはあまりない。
現状の関係をキープする為に、みんながキャラクターを演じる時代だと言います。
様々な価値観が存在する今、特定のひとりに認められるよりも、
不特定の多くから評価を受けた方が、自信になる。
これも、「つながり過剰症候群」の時代の特徴なのだそうです。
今週の未来授業。3時間目。
『自己承認と、AKB48 前田敦子』
【土井隆義 (どい・たかよし)】
社会学者。筑波大学人文社会系教授。
主な著書に『少年犯罪〈減少〉のパラドクス (若者の気分)』
『友だち地獄 「空気を読む」世代のサバイバル』
『キャラ化する/される子どもたち―排除型社会における新たな人間像』など