今週の講師は、関野吉晴さん。およそ6万年前。アフリカを離れた人類が、ユーラシア大陸を経てアメリカへいたり、世界へ拡散した旅「グレートジャーニー」。その5万3000キロの道のりを、10年の歳月をかけてさかのぼり、その後も、人類の足跡を辿り続ける探検家です。
現在、関野さんは上野の国立科学博物館で開催中の特別展『グレートジャーニー人類の旅』の監修も手がけ、
館内には、その体験が様々な形で展示されています。関野さんがこの特別展の監修を通じて、現代の私達に何を伝えたいのかを伺います。
未来授業1時間目。テーマは『グレートジャーニーが指し示すもの』
【関野吉晴】
一橋大学在学中に探検部を創設。1971年アマゾン全域踏査隊長としてアマゾン川全域を下る。その後25年間に32回、通算10年間以上にわたって、南米への旅を重ねる。横浜市大医学部に入学。医師となり、武蔵野赤十字病院、多摩川総合病院などに勤務。1993年からは、アフリカに誕生した人類がユーラシア大陸を通ってアメリカ大陸にまで拡散していった約5万3千キロの行程を、自らの脚力と腕力だけをたよりに遡行する旅「グレートジャーニー」を始める。2002年2月10日タンザニア・ラエトリにゴールした。2004年7月からは「新グレートジャーニー 日本列島にやって来た人々」をスタート。
現在、武蔵野美術大学教授(文化人類学)
国立科学博物館で開催中(2013年3月16日(土)~ 6月9日(日))の特別展、「グレートジャーニー」の監修を担当。