今週の講師は、国立科学博物館 標本資料センターの窪寺恒己さん。
日本近海に生息する頭足類、つまりイカやタコなどの研究者です。
2012年、窪寺博士を中心とした調査チームは、小笠原諸島・沖合の深海で、ダイオウイカの姿を映像に収めることに成功。人類が初めて捉えたダイオウイカの泳ぐ姿は、謎に包まれたこの生物の生態を知る上で重要な成果として、世界でも注目されています。
ダイオウイカの最大の特徴。それは、かつて西洋で『海の魔物』と恐れられた巨大な体です。これについて窪寺さんに伺いました。
未来授業2時間目。テーマは『巨大な体は何を意味するのか』
【窪寺恒己(くぼでら・つねみ)】
国立科学博物館 標本資料センター コレクションディレクター。
マッコウクジラが餌としている中深層性大型イカ類に迫ることを目的に、2002年から小笠原近海で小型水中カメラ、深海HVビデオカメラを用いて調査を続け、2004年には世界初となる生きているダイオウイカのデジタル画像を撮影に成功。2006年には、ダイオウイカを生きたまま海面まで釣り上げ、その行動を撮影し世界に発信。そして2012年、小笠原諸島・沖合の深海で、ダイオウイカの生きた姿を映像に収めることに成功。人類が初めて捉えたダイオウイカの泳ぐ姿は、謎に包まれたこの生物の生態を知る上で重要な成果として、世界で注目を集める。