今週の講師は、物理学者、村山斉さん。
素粒子物理学研究の世界的な第一人者で、東京大学数物連携宇宙研究機構長も務めています。
今年7月、国際的な研究グループが「ヒッグス粒子とみられる素粒子を発見した」と発表。
宇宙や人類の謎に迫る新たな手掛かりとして注目されました。
「神の素粒子」とも呼ばれるヒッグス粒子。
発見には、どのようなドラマがあったのでしょうか。
未来授業1時間目、テーマは『ヒッグス粒子発見の舞台裏』
【村山斉(むらやま・ひとし)】
(東京大学大国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 機構長・特任教授/理学博士)1964年東京生まれ。東京大学大学院博士課程修了後、1991年東北大学助手、2000年米カリフォルニア大学バークレイ校教授(現職)などを経てカブリ数物連携宇宙研究機構長就任。素粒子理論におけるリーダーの一人であるとともに、基礎科学分野における若き指導者の一人。
専門は素粒子物理学。主な研究テーマは超対称性理論、ニュートリノ、初期宇宙、加速器実験の現象論。現在は文部科学省の世界トップレベル研究拠点プログラムにより発足した数物連携宇宙研究機構の機構長として、世界第一線の数学者・理論物理学者・実験物理学者・天文物理学者と協調し、各分野の知の融合を通し宇宙の根源的な謎を研究している。おもな著書に「宇宙は何でできているのか」幻冬舎(2010)、「宇宙に終わりはあるのか?」ナノオプトニクス・エナジー出版局(2010)、「宇宙は本当にひとつなのか」講談社(2011年)、「宇宙はなぜこんなにうまくできているのか」集英社(2012年)がある。