今週の講師は群馬大学大学院教授、広域首都圏防災研究センター長の片田敏孝さん。
小中学生およそ3000人が大津波から逃れ、無事だった岩手県釜石市。そんな釜石の防災教育に長年に渡って携わってきた片田敏孝さん。「釜石の奇跡」とも呼ばれた子供たちの自発的な避難行動から、私達が学ぶべき「首都圏での防災」を考えます。
「釜石の奇跡」とも呼ばれた子供たちの自発的な避難行動。けれども片田さんは、それを「言葉通りに受け取ることはできない」といいます。
未来授業2時間目、テーマは『「釜石の奇跡」の真実』。
【片田敏孝】
昭和35年岐阜県生まれ。群馬大学大学院工学研究科教授、広域首都圏防災研究センター長。専門は災害社会工学。災害への危機管理対応、災害情報伝達、防災教育、避難誘導策のあり方等について研究するとともに、地域での防災活動を全国各地で展開している。特に、釜石市においては、平成16年から児童・生徒を中心とした津波防災教育に取り組んでおり、地域の災害文化としての災いをやり過ごす知恵や災害に立ち向かう主体的姿勢の定着を図ってきた。著書に『人が死なない防災』。