原発と共生する地域を内側から見つけてきた開沼さんに、立地地域が抱える問題を、私たちはどう考えるべきなのかを伺っていきます。
北海道・泊原発が停止、福井県大飯原発の再稼働問題が注目される一方、浜岡原発のある静岡県御前崎市では、原発を推進してきた現職候補が市民によって再選されています。立地地域の人々にとって、原発とはどんな存在なのか、開沼さんの分析です。
未来授業1時間目、テーマは『原発を受け入れるということ』
【開沼博】
1984年福島県いわき市生まれ。東京大学文学部卒。同大学院学際情報学府修士課程修了。現在、同博士課程在籍。専攻は社会学。著書に『「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』(青土社)『地方の論理 フクシマから考える日本の未来』(同、佐藤栄佐久氏との共著)『「原発避難」論 避難の実像からセカンドタウン、故郷再生まで』(明石書店、編著)など。学術誌の他、「文藝春秋」「AERA」などの媒体にルポ・評論・書評などを執筆。第65回毎日出版文化賞人文・社会部門受賞。