藤原さんは、和田中の校長時代、進学塾の講師を学校に招き、有料の特別授業を実施するなど、新しい試みを次々打ち出しました。
そうした発想の源となる考え方が、「クリティカルシンキング」。
そして、この考え方は、被災地の子どもたちに今後、大きな可能性を与えるかも知れない、藤原さんはそう指摘しています。
未来授業2時間目。テーマは、「被災地に芽生えた、クリティカルシンキング」
【藤原 和博】
杉並区立和田中学校・前校長
東京学芸大学客員教授
大阪府知事特別顧問
1955年東京生まれ。1978年東京大学経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。東京営業統括部長、新規事業担当部長などを歴任後、1993年よりヨーロッパ駐在、1996年同社フェローとなる。2003年より5年間、都内では義務教育初の民間校長として杉並区立和田中学校校長を務める。08年、橋下大阪府知事ならびに府教委の教育政策特別顧問に。
主な著書は『人生の教科書[よのなかのルール]』『人生の教科書[人間関係]』など人生の教科書シリーズ、『リクルートという奇跡』、『校長先生になろう!』、ビジネスマンの問題解決に必須の情報編集力を解説した『つなげる力』『さびない生き方』等。また11月25日には『坂の上の坂』がポプラ社から発売予定。