うなぎの最大のなぞは産卵上のなぞ。諸説ののち、うなぎは海で産卵することがわかった。受精卵が孵化するには38時間。小さなうなぎの卵、稚魚を巨大な海で発見するのは至難の業。実に30年をかけてそのなぞが解かれた。 【塚本勝巳】 日本のウナギ研究の第一人者。 東京大学 大気海洋研究所 教授。