ある調査によれば、3月11日の震災以降、日本人の多くが、親や家族、友人との絆を深めたいと考えるようになったそうです。また、原発事故をきっかけに、私たちはこれまでの生き方を、根本的に見直さなければいけない、と考えるようになりました。
価値観の転換期を迎えた日本人が、いま持つべき考え方とはなにか。宗教人類学を通じて、日本人の生き方を提示する植島さんはどう考えているのでしょうか。
【植島啓司】
宗教人類学者として、世界各地の“聖地”を旅し続けるかたわら、集英社新書「生きるチカラ」などの著書で、
現代人に生きるヒントを提示している研究者です。