安全な水を自宅で得られない人の数、およそ22億人。世界には生きるために必要な水すら手に入らない地域が数多く存在します。この問題は、世界的な人口増加や国家間の水資源の奪い合い、そして気候変動によってさらに深刻度を増しているとされ、OECD・経済協力開発機構は2050年には39億人が水不足に陥ると予測しています。
豊富な水に恵まれた日本にいる私たちはあまり感じることがない、この「水が手に入らない」という問題。水ジャーナリストの橋本淳司さんは「日本も他人事ではない」と話します。その理由は、日本の水道インフラ。実は今、日本の水道は大きな岐路に立たされています。
未来授業2時間目、テーマは「水道から、水点へ」
◆橋本淳司(はしもとじゅんじ)
水ジャーナリスト、アクアスフィア・水教育研究所代表、武蔵野大学客員教授。
国内外を歩き、水問題やその解決方法を、さまざまなメディアで発信している。
新著『水辺のワンダー』。中国での節水教育担当者育成、インドでの雨水活用コミュニティづくりなど、国内外で水問題を解決するためのプロジェクトに参加。 学校での探究的・協働的な学び、自治体、企業の水に関する普及啓発活動の支援も行っている。