近年、飲み物の容器と言うとペットボトルが大きな存在感を放っていますが、缶コーヒーなど、一部の飲み物はいまもスチール缶が主流です。
飲料用に製造されたスチール缶は、2020年の統計によると、およそ46億缶。
単純計算で、国民一人あたり、年間37缶を手にすることになります。
膨大な量が生み出されるスチール缶ですが、日本のリサイクル率は94%と、世界でも最高水準を誇っています。
なぜ、その数字をキープできているのでしょうか。
未来授業3時間目、テーマは『何度も使うために知っておきたいこと』。
◆中田 良平(なかた りょうへい)
1960年兵庫県生まれ。関西学院大学商学部卒業。1982年製缶メーカーの大和製罐株式会社入社。営業部門、市場調査部門、情報システム部門を経て2014年からスチール缶リサイクル協会専務理事。スチール缶の散乱防止や環境美化促進、リサイクル推進を通じた社会貢献活動に従事。スチール缶への関心や認知度が特に低い若年層にスチール缶の良さをもっと知ってもらい、もっと使ってもらうことが現在の最大のタスクと考え、SNSをはじめとしたインターネットメディアを活用した情報発信の試行錯誤を繰り返している。