ジュースや缶コーヒーといった飲料や、食品の缶詰の多くは、鉄を原料にしたスチール缶が用いられています。
その発明は19世紀初頭、産業革命真っただ中のことでした。
スチール缶は、長い時間、飲食物の品質を保てることから、人間の活動範囲を飛躍的に広げ、世界地図を狭くした立役者のひとつともされます。
一方で、使用済みのスチール缶をどうするか、については、近年まで、ほぼ意識されることはありませんでした。
未来授業2時間目、テーマは『スチール缶リサイクルの歴史』。
◆中田 良平(なかた りょうへい)
1960年兵庫県生まれ。関西学院大学商学部卒業。1982年製缶メーカーの大和製罐株式会社入社。営業部門、市場調査部門、情報システム部門を経て2014年からスチール缶リサイクル協会専務理事。スチール缶の散乱防止や環境美化促進、リサイクル推進を通じた社会貢献活動に従事。スチール缶への関心や認知度が特に低い若年層にスチール缶の良さをもっと知ってもらい、もっと使ってもらうことが現在の最大のタスクと考え、SNSをはじめとしたインターネットメディアを活用した情報発信の試行錯誤を繰り返している。