今週の講師は、映画監督 五百旗頭幸男さん。
五百旗頭さんの初監督作品となったのは、2020年に公開された映画「はりぼて」です。
これは、2016年に起こった、富山市議会の「政務活動費を巡る調査報道」が元となっています。
市議会議員 14人をドミノ辞職に追い込んだこの報道で、五百旗頭さんは 日本記者クラブ賞特別賞、ギャラクシー賞報道活動部門大賞を受賞。
もともと、テレビのドキュメンタリーだったこの「はりぼて」が映画となり、全国で公開されていった、その理由について伺います。
未来授業2時間目、テーマは『映画“はりぼて”が作られたわけ』。
◆五百旗頭幸男(いおきべ ゆきお)1978年兵庫県生まれ。同志社大学文学部社会学科卒業。2003年チューリップテレビ入社。スポーツ、県警、県政などの担当記者を経て、16年からニュースキャスター。20年3月退社。同年4月石川テレビ入社。ディレクター作品に「異見~米国から見た富山大空襲~」(16/ギャラクシー賞奨励賞・日本民間放送連盟賞優秀賞)、冬季は閉鎖されている立山黒部アルペンルートの通年営業化計画を検証した「沈黙の山」(18/ギャラクシー賞選奨・日本民間放送連盟賞優秀賞)など。17年に富山市議会の政務活動費不正問題を追ったドキュメンタリー番組「はりぼて~腐敗議会と記者たちの攻防~」にて文化庁芸術祭賞優秀賞、放送文化基金賞優秀賞、日本民間放送連盟賞優秀賞などを受賞。20年、同じく富山市議会の不正を追い続けた映画『はりぼて』を砂沢智史とともに監督し劇場公開。全国映連賞、日本映画復興賞などを受賞した。21年、石川テレビ移籍後に発表したドキュメンタリー番組「裸のムラ」にて地方の時代映像祭選奨を受賞。22年、「日本国男村」を制作し日本民間放送連盟賞で最優秀賞を受賞著書に「自壊するメディア」(講談社、共著)、「富山市議はなぜ14人も辞めたのか~政務活動費の闇を追う~」(岩波書店、共著)。最新監督作品は「裸のムラ」