もしも、他人の体を通じて、世界を感じることができたら・・・
例えばはるか海の向こうの、遠く離れた「誰かの目」で景色を見て、その「誰かの手」でモノを触り、「誰かの肌」で空気を感じる。
もし、そんなことができたら、そのとき、ココにいる「わたし」自身はどんな気持ちになるのでしょうか。
そんな、想像もつかないSFのような世界を実現させようとしているのが、今週の講師・琉球大学工学部教授でH2L株式会社・創業者の玉城絵美さん。
そして玉城さんが研究、開発を続けている技術が、BodySharingです。
「もしも、他人の体を通じて、世界を感じることができたら」の、「もしも」が、この技術によって現実のものになろうとしています。
ということで未来授業1時間目、まずはこのBodySharingとはなにか?
テーマは「テクノロジーが生み出す“体験の共有”」
◆玉城 絵美(たまき・えみ)
H2L, Inc. 創業者。早稲田大学理工学術院特任准教授、琉球大学工学部教授。サイバーとリアルを融合させ、バーチャルキャラクター、ロボット、ヒトが身体情報と体験を相互共有(BodySharing)する世界の実現を目指す。琉球大学工学部情報工学科卒業。筑波大学大学院システム情報工学研究科修了。東京大学大学院学際情報学府で暦本純一に師事。コンピュータとヒトの間の相互作用を促進するHCI(Human-ComputerInteraction)の研究開発に取り組む。2011年ヒトの手をコンピュータで制御する装置PossessedHand 発表。米『TIME』誌で「世界の発明50」に選出。2012年H2L,Inc. を起業。BodySharingの産業導入を進めている。