東日本大震災から、まもなくまる11年となります。被災地・東北ではインフラなどハード面の復旧はほぼ終わり、町づくりも新たな段階へと変わりつつあります。例えば、人口減が進む町にどうやって人を呼び込むか。そのために町をどう魅力的なものにしていくか。
今週の講師、宮城県気仙沼市の一般社団法人「まるオフィス」の代表、加藤拓馬さんは、これらの課題に「教育」というアプローチで取り組んでいます。加藤さんはもともと兵庫県出身。震災ボランティアを経て移住したといういわゆる「よそもの」。今週はそんな加藤さんの視点で、気仙沼のいまと東北のこれからを考えます。
未来授業1時間目。まずは加藤さんが気仙沼に移住したきっかけから。
テーマは「始まりは“勘違いの使命感”」
◆加藤拓馬(かとう・たくま)
社会教育士/一般社団法人まるオフィス 代表理事(https://maru-office.com/)
兵庫県出身。大学在学中に中国やエジプトのハンセン病回復村を回り、2011年、卒業と同時に東日本大震災の被災地・宮城県気仙沼市へ新卒無職移住。漁師まちの復興支援活動を経て、2015年に一般社団法人まるオフィスを起業。地元の中高生と漁に出る体験プログラムを始める。現在は「地元の課題を学びに変える」をミッションに、探究学習を通して中高生のアクションを応援している。気仙沼市探究学習コーディネーター。1989年生まれ。早稲田大学卒。