今週の講師は、玉川大学教育学部教授で臨床心理学を専門とする原田眞理さん。臨床心理士としては精神分析を専門に心療内科で働く一方、1995年の阪神淡路大震災以降、自然災害での心のケアにも積極的に取り組んでいます。
自然災害やコロナ禍では、今までの環境を喪失することにより心に傷ができてしまうことがあります。眠れない、食欲がない、ぼーっとする、暗闇が怖い、思い出したくなくて避けてしまうことがある、フラッシュバックする…。こうしたことは心の傷によるトラウマの反応かもしれません。
未来授業2時間目、テーマは「自然災害やコロナによるトラウマとPTSD」。
◆原田眞理(はらだまり)
玉川大学教育学部教授、保健学博士、公認心理師、臨床心理士、日本精神分析学会認定心理療法士
東大心療内科所属時、阪神淡路⼤震災後に現地⽀援に⾏ったことから震災⽀援に携わり始めた。専門の精神分析の視点から臨床を行い、目の前にいる「一人の人」との関係を大切にする。2017年⽶スタンフォード⼤学客員教授(National Center for PTSDで研究)。⽟川⼤学で避難者の⽅々による講演会や学⾷コラボなどを企画してきている(2021年は10月開催予定)。
著書「⼦どものこころ、⼤⼈のこころ 先⽣や保護者が判断を誤らないための⼿引書」「⼦どものこころ 教室や⼦育てに役⽴つカウンセリングの考え⽅」(ともに単著、ナカニシヤ出版)「グローバル化、デジタル化で教育、社会は変わる」(共著、東信堂)など
https://www.tamagawa.ac.jp/education/seminar/clinical_psychology.html