今週の講師は小説家の金原ひとみさん。
コロナ禍が長びくにつれ、“コロナ疲れ”や、自粛への限界といった状況があちこちで見られるようになっています。
そうした人々は、どんなところに救いを求めようとしているのでしょうか?
金原さんの最新刊『アンソーシャル ディスタンス』では、日常の辛さから逃れるため、様々なものに依存する女性たちが描かれています。
他から見れば、それはある種、許せないものであり、哀れなものにみえるかもしれません。でもそこにも真実はありました。
未来授業4時間目、聞き手はTOKYO FM手島千尋アナウンサーです。
テーマは『闇からの救済は、正しいことなのか?』
◆金原ひとみ:1983年生れ。
2003年、『蛇にピアス』で第27回すばる文学賞を受賞。2004年、同作で第130回芥川龍之介賞を受賞。2010年、『トリップ・トラップ』で第27回織田作之助賞を受賞。2012年、『マザーズ』で第22回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。2020年、『アタラクシア』で第5回渡辺淳一文学賞を受賞。その他の著書に『アッシュベイビー』『AMEBIC』『ハイドラ』『マリアージュ・マリアージュ』『持たざる者』『軽薄』『クラウドガール』『パリの砂漠、東京の蜃気楼』、最新刊は『アンソーシャル ディスタンス』