今週の講師は「クラタペッパー」代表の倉田浩伸さん。倉田さんは1970年から長年続いた内戦で消滅の危機に瀕していたカンボジアの伝統的な胡椒を復活させ、世界に広めた立役者です。ヨーロッパで「世界最高品質」と評価される胡椒を通じて、産業の育成をはじめカンボジアの発展に力を注いでいます。
カンボジアに産業を根付かせようと、様々なビジネスを立ち上げるもことごとく失敗した倉田さん。その末に行きついたのが胡椒の生産と輸出でした。しかしこれも軌道に乗らず、暗礁に乗り上げかけたと言います。そんな中、倉田さんに転機が訪れます。
未来授業3時間目。テーマは「世界一の胡椒の復活」
◆倉田浩伸(くらた ひろのぶ)
KURATA PEPPER Co.Ltd. 代表
1969年三重県津市生まれ。亜細亜大学経済学部経済学科卒業。
1992年NGOのボランティアとして初渡カンボジア。
内戦が終結したばかりのカンボジアでの生活が、“生きる”ということを学ばせてくれる場所となり、現地の産業復興のために事業をスタート。かつては世界一美味しいともいわれたカンボジアの胡椒を甦らせたいとの思いで、1997年胡椒農園を創業。
2003年プノンペンに加工場と店舗を兼ねた「KURATA PEPPER」をオープン。
現地の人々と共に伝統的な自然農法にこだわり、果実味溢れる香り高い胡椒を生産し、国内外にファンを増やしている。
https://kuratapepper.jp/