今週の講師は、ジャーナリストの北丸雄二さん。
長年にわたって、アメリカの政治、経済、文化、人々のくらしを取材しています。
そのアメリカ社会に語るうえで、近年、必ず出てくるのが“分断”という言葉。
2020年には、人種差別抗議運動であるブラック・ライブズ・マターが沸き起こり、大統領選挙に大きな影響を与えるなど、
人と人の間の距離は離れ、そこに置かれた壁はまずます強固になっています。
大統領選後、新大統領候補となったバイデン氏は、「分断ではなく、結束を目指す」と演説していますが、北丸さんは、分断の歴史は、150年以上にわたって続く根深いものと指摘します。
未来授業3時間目、テーマは 『アメリカに息づく、分断の長い歴史』
■北丸雄二(きたまる ゆうじ)
北海道生まれ。1982年毎日新聞入社。86年東京新聞(中日新聞)転社。社会部警視庁公安担当、NY支局長などを経て96年に退職し、独立。NY在住25年を経て2018年に帰国。著書に『火の記憶』、訳書に『LGBTヒストリーブック 絶対に諦めなかった人々の100年の闘い』など。