今週の講師は、映画監督・阪本順治さんです。
阪本監督は1989年に映画「どついたるねん」で監督デビュー。以来、ジャンルを問わず、刺激的なテーマと脚本で作品を撮り続けてきました。
前作「エルネスト」は、キューバ革命を軸にした国際色豊かな作品でしたが、最新作「半世界」は一転、日本の地方が舞台です。海と山に囲まれた町で備長炭の炭を焼く、炭焼き職人が主人公。稲垣吾郎さんが演じています。
未来授業3時間目、テーマは『 ものづくりの感性 』
阪本順治(さかもと・じゅんじ)
1958年生まれ、大阪府出身。大学在学中より、石井聰亙(現:岳龍)、井筒和幸、川島透といった“邦画ニューウェイブ”の一翼を担う監督たちの現場にスタッフとして参加する。89年、赤井英和主演の『どついたるねん』で監督デビューし、芸術推奨文部大臣新人賞、日本映画監督協会新人賞、ブルーリボン賞最優秀作品賞ほか数々の映画賞を受賞。満を持して実現した藤山直美主演の『顔』(00)では、日本アカデミー賞最優秀監督賞や毎日映画コンクール日本映画大賞・監督賞などを受賞、確固たる地位を築き、以降もジャンルを問わず刺激的な作品をコンスタントに撮り続けている。昨年は斬新なSFコメディ『団地』(16)で藤山直美と16年ぶりに再タッグを組み、第19回上海国際映画祭にて金爵賞最優秀女優賞をもたらした。その他の主な作品は、『KT』(02)、『亡国のイージス』(05)、『魂萌え!』(07)、『闇の子供たち』(08)、『座頭市 THE LAST』(10)、『大鹿村騒動記』(11)、『北のカナリアたち』(12)、『人類資金』(13)、『ジョーのあした─辰