今週の講師は、東京工業大学 生命理工学院 准教授 相澤康則(あいざわやすのり)さん。ゲノム科学を専門とする研究者です。
ゲノムとは、わたしたちヒトを始めとした生命の、いわば「設計図」のこと。相澤さんの研究は、この分野の最先端とされるGP(じーぴー)ライトという、国際プロジェクトにも、日本人から唯一 採用されています。いま、ゲノム科学の世界で最もホットなキーワードが、この「GPライト」。 ゲノムをライトする、つまり書くという意味です。そして、この技術をめぐって注目を集めているのが、ハーバード大学ジョージ・チャーチ博士による「マンモス再生プロジェクト」。文字通り、ゲノムを編集して、絶滅したマンモスを現代に蘇らせようというプロジェクトです。今日はこのプロジェクトが目指すもう一つの目的について詳しく伺います。
未来授業3時間目。
テーマは「マンモスが、永久凍土を救う」
相澤康則
東京工業大学生命理工学院准教授。1999年京都大学大学院薬学研究科博士課程を修了。薬学博士。コロンビア大学生化学・生物物理学部博士研究員、ジョーンズホプキンス大学医学部博士研究員等を経て現職。専門はゲノム科学。ヒトゲノムの98%を占める非遺伝子領域の生物学的意義を探究している。GP-write(ゲノム合成計画)のパイロット・プロジェクトには、日本人から唯一、研究計画が採用されている。