今週の講師は作家でフランス文学者の奥本大三郎さん。
どこの学校の図書室にも必ず置かれているファーブル昆虫記に織り込まれた魅力を、再発見していきます。
19世紀後半に書かれ始めた『昆虫記』は、作者、アンリ・ファーブルの粘り強い観察と、その先を知りたいというアイデアが生み出した作品です。
奥本さんは、言葉で描写したからこそ、新たな世界を見つけることができたといいます。
未来授業2時間目、テーマは
『観察と工夫で生み出される小宇宙の魅力』
奥本 大三郎(おくもとだいさぶろう)
1944年大阪生まれ。フランス文学者、作家。東京大学大学院修了。大阪芸術大学教授、埼玉大学名誉教授、NPO日本アンリ・ファーブル会理事長、ファーブル昆虫館「虫の詩人の館」館長。
著書に『完訳ファーブル昆虫記』(集英社)、『ファーブル昆虫記ジュニア版』(集英社、産経児童出版文化賞受賞)、『楽しき熱帯』(集英社、サントリー学芸賞受賞)、『斑猫の宿』(のち中公文庫、JTB旅文学大賞)、『博物学の巨人アンリ・ファーブル』(集英社)、『散歩の昆虫記』(幻戯書房)、『ぼくらの昆虫記』(デコ)ほか多数。