今週はトランペット奏者、外山喜雄(とやま・よしお)さんの授業をお送りしています。
テーマは『武器を楽器に! 楽器がつなぐ平和の絆』
自らがジャズミュージシャンとして経験を積んだ、「銃に代えて楽器を!」の活動を通してアメリカ・ニューオーリンズの地に楽器を送り続けている外山さん。
活動を始めて25年余りが過ぎ、その間(かん)には、ハリケーン・カトリーナ、そして東日本大震災と、それぞれの地が大きな自然災害を経験しました。
東日本大震災の翌年、2012年には、ハリケーンの際、日本からの支援を受けたニューオーリンズの高校生によるジャズバンドが、気仙沼を訪問しました。
厳しい経験をした子供たちは、音楽の持つ力を実感することになります。
未来授業4時間目、テーマは『武器を楽器に!を、未来につなぐ』
外山喜雄(とやま・よしお)
1944年、東京生まれ。ジャズ・トランペット奏者。ジャズの王様ルイ・アームストロング・スタイルとデキシーランド・ジャズの第一人者。ニューオリンズ市名誉市民。早稲田大学を卒業後、1968年、恵子夫人とニューオリンズへ5年間のジャズ武者修行の旅に出る。帰国した後、1975年、「外山喜雄とデキシー・セインツ」を結成。随筆、ジャズ評論等の執筆やジャズ16mmフィルムのコレクターとしても知られる。著書に『ニューオリンズ行進曲』『聖者が街にやってくる』、訳書に『独断と偏見のジャズ史』がある。また「銃に代えて楽器を!」の合言葉で、ニューオリンズに楽器を贈り続け、2005年ハリケーン「カトリーナ」で被災した際は日本から約1300万円の寄付金を集めて支援。東日本大震災ではニューオリンズから楽器を送られ、被災した学校の子供たちのバンドを支援。2018年、日本人として初となる、『スピリット・オブ・サッチモ・アワード』を受賞。