今週は東京大学医科学研究所 教授、藤堂具紀(とうどう・ともき)さんの授業をお送りします。
テーマは『ウィルスに託す、がん治療最前線』
脳神経外科の専門医として藤堂さんが向き合ってきたのは、脳にできるがん、悪性脳腫瘍でした。悪性脳腫瘍においては、手術や抗がん剤、放射線といった,これまでの治療では限界があり、100%助からないとされてきました。第4の治療法とされるウィルス療法は、そこに一筋の光明を見出すものになっています。
4時間目のきょうは、『がんのウィルス療法、実用化への道』。
藤堂具紀(とうどう・ともき)
東京大学医科学研究所 教授。脳神経外科医として活躍する一方、がんのウイルス療法開発の世界的パイオニア。東京大学医学部卒業。独エアランゲン・ニュールンベルグ大学研究員、米ジョージタウン大学助教授、米ハーバード大学マサチューセッツ総合病院助教授などを経て、2003年東京大学脳神経外科講師、08年より同大トランスレーショナルリサーチセンター特任教授。2011年より東京大学医科学研究所先端医療研究センター先端がん治療分野(脳腫瘍外科)教授。(兼任)