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未来授業 第1回 坂村 健 Vol.1150
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いまや現代社会のキーワードになっているIoT。家電やクルマなど、あらゆるモノをインターネットに組み込む技術ですが、坂村さんは、その原型となるコンピューターを動かすシステムを、30年以上にわたって研究し続けています。
技術の発展で情報処理能力の高まった“モノ”が、家庭やオフィス、社会インフラのあちこちで使われるようになると、束ねるネットワークには、人間には処理しきれない膨大な量の情報が流れ込むことになります。

そのとき、人間に代わる役割を果たすのがAI・人工知能、つまりIoTとAIは、切り離せない関係にあるといえます。昨年は囲碁のプロ棋士に勝つAIが登場したり、病名を導き出すAIの活躍が話題になるなど、人工知能の進化が注目されました。いまAIは、どのレベルまで達しているのでしょうか?

未来授業1時間目。『自ら学習するAIの姿』

工学博士 坂村 健
1951年東京生まれ。東京大学大学院情報学環教授、ユビキタス情報社会基盤研究センター長、工学博士。1984年からオープンなコンピュータアーキテクチャTRONを構築。TRONは携帯電話の電波制御をはじめとして家電製品、デジタルカメラ、車のエンジン制御、ロケットなど世界中で多く使われている。現在、IoT社会実現のための研究を推進している。2002年1月よりYRPユビキタス・ネットワーキング研究所長を兼任。2015年 ITU(国際電気通信連合)創設150周年を記念して、情報通信のイノベーションを通じて、世界中の人々の生活向上に多大な功績のあった世界の6人の中の一人として選ばれる。