一覧へ戻る

未来授業 第2回 海部陽介  Vol.1111
Podcast
0:00/0:00

今週の講師は、国立科学博物館・人類史研究グループ長
海部陽介さん。化石などを通して、
およそ200万年にわたるアジアの人類史を研究する人類進化学者です。
現在、国立科学博物館で開催中の『ラスコー展』の監修も務めています。

およそ2万年前、旧石器時代に描かれたというラスコーの壁画。
一体、誰が、何のために、何を考えて描いたのか。
尽きることのない謎と、私たちの祖先を知るヒントにあふれた
この壁画について、今週は、様々な視点で 海部さんに語って頂きます。

未来授業1時間目。今日は、2万年前のクロマニヨン人が『絵を描いていた』
という事実が、何を示しているのか伺います。

テーマは『人類は、いつ人間になったのか』

◆海部陽介(カイフ・ヨウスケ)
国立科学博物館・人類史研究グループ長。東京大学理学博士。
化石の形態解析と現地調査を通じて、アジアにおける人類進化・拡散史の解明に取り組んでいる。
原人の到来・進化から、現生人類(ホモ・サピエンス)の拡散・文明の成立に至る、
過去200万年間が研究対象である。さらに狩猟採集(縄文)・
初期農耕(弥生)から近代までの各フェーズが揃う、
世界でも稀な日本の古人骨コレクションの特色を生かして、
文化の発達と骨格の変化の関連についても調べている。