今週の講師は、群馬大学大学院教授の片田敏孝さんです。
『生き抜くための防災教育』と題し、
これからの時代に求められる防災教育の最前線について伺っています。
広い範囲で発生した東日本大震災は、首都圏にも大きな影響を及ぼしました。
内閣府の調べによると、当日家に帰ることができなかった
“帰宅困難者”は首都圏で515万人にのぼっています。
直接の被害はなくても、何らかの影響を受ける現代社会で、
どんなことを心得ておくべきなのでしょうか?
片田さんは、津波の際、自分の命は自分で守ることを示す
『津波てんでんこ』という言葉を、都市型災害に応用して示しています。
未来授業3時間目、テーマは『命を想いあうこと』
◆片田敏孝(カタダ・トシタカ)
昭和35年岐阜県生まれ。群馬大学大学院工学研究科教授、広域首都圏防災研究センター長。専門は災害社会工学。災害への危機管理対応、災害情報伝達、防災教育、避難誘導策のあり方等について研究するとともに、地域での防災活動を全国各地で展開している。特に、釜石市においては、平成16年から児童・生徒を中心とした津波防災教育に取り組んでおり、地域の災害文化としての災いをやり過ごす知恵や災害に立ち向かう主体的姿勢の定着を図ってきた。著書に『人が死なない防災』。