今週の講師は、日本各地で津波防災教育を続けている、
群馬大学大学院教授、片田敏孝さんです。
東日本大震災では、巨大津波による大きな被害が出ましたが、
片田さんが防災教育を行った岩手県釜石市では、99.8%の児童生徒が無事でした。
「こどもたちのがんばりが大きい」という片田さんですが、
釜石では、どんな防災教育が行われたのでしょうか?
未来授業、今週は『生き抜くための防災教育』と題し
命を考える教育の最前線をさぐっていきます。
初日のテーマは『“津波てんでんこ”の真髄』
◆片田敏孝(カタダ・トシタカ)
昭和35年岐阜県生まれ。群馬大学大学院工学研究科教授、広域首都圏防災研究センター長。
専門は災害社会工学。災害への危機管理対応、災害情報伝達、防災教育、避難誘導策のあり方等について研究するとともに、
地域での防災活動を全国各地で展開している。
特に、釜石市においては、平成16年から児童・生徒を中心とした津波防災教育に取り組んでおり、
地域の災害文化としての災いをやり過ごす知恵や災害に立ち向かう主体的姿勢の定着を図ってきた。
著書に『人が死なない防災』。