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畠山直哉さん 第2回 未来授業 Vol. 847
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今週の講師は、写真家、畠山直哉さんです。

石灰石鉱山の写真集『ライム・ワークス』で一躍注目を浴び、鉱山の爆破の瞬間を撮影したシリーズ『ブラスト』でも高い評価を浴びました。一方で、都会のビル群や地下水路なども撮影。
“自然から切り出される鉱物資源が都会の繁栄を支えている。”
地域と都市。自然と近代化。その両面を、畠山さんは写真を通して描き出してきました。

そんな畠山さんの故郷が、岩手県陸前高田市です。
震災の津波は、市内を流れる気仙川をおよそ8キロ遡上し、地域に甚大な被害をもたらしました。畠山さん自身、津波で実家と母親を失いました。写真家として、この体験をどう受け止め、作品に還元していくのか。

震災後、畠山さんは複雑な思いを胸に、故郷、陸前高田の風景を撮り始めます。
未来授業2時間目、テーマは『写真が遺す、震災の記憶と記録』

◆畠山直哉(はたけやま・なおや)
1958年岩手県陸前高田市生まれ。筑波大学芸術専門学群にて大辻清司に師事。1984年に同大学院芸術研究科修士課程修了。以降東京を拠点に活動を行い、自然・都市・写真のかかわり合いに主眼をおいた、一連の作品を制作。国内外の数々の個展・グループ展に参加。作品は以下などのパブリック・コレクションに収蔵されている。国立国際美術館(大阪)、東京国立近代美術館、東京都写真美術館、ヒューストン美術館、イェール大学アートギャラリー(ニューヘブン)、スイス写真財団(ヴィンタートゥーア)、ヨーロッパ写真館(パリ)、ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館(ロンドン)