![]() |
mikiちゃん (39歳 埼玉県)
私は「ギリシャにもあったんだ」です。
16年前、卒業旅行で、ずっと憧れだったギリシャ、イタリアへと1人旅した時のことです。旅を初めて早々に購入したデジカメを紛失しました。
「マシャが五輪で見た街に、私もやっと来れたのについてない」と、せっかく着いたアテネ空港からホテルに向かうタクシーでも、ため息が止まらない、とても暗い気持ちでした。
その時、運転手さんが英語で「どうした?元気ないね」と聞いてきました。
お腹がハンドルに擦れるくらい太った運転手さんに対して、私は正直に
「買ったばかりのデジカメをなくした。何も写真が撮れなくなった」と伝えました。
すると運転手さんが自分のバッグを開いて、
「俺はソニーのデジカメを持っている。これを使いなさい」。
貸してくれると言い出したのです。
「君が帰る時に、またホテルに迎えに行くからその時に返してくれればいい」
もちろん恐縮して遠慮しましたが運転手さんは
「問題ない。日本人は盗まない。」と、私にそのデジカメを握らせました。
そのおかげで私はギリシャ滞在中、たくさん写真を撮れました。
そして空港へと向かう車内でのことです。
「次のイタリアでは写真はどうするんだ?」
と聞かれました。
私は「安いカメラを見つけて買います」と言いました。
すると運転手さんが私にもう1度カメラを握らせて
「持って行きなさい。日本に帰ってから送ってくれたらいい」。
信じられませんでした。今度こそ遠慮しました。
すると運転手さんが
「じゃあ、そのカメラに日本の写真をたくさん撮って、送ってくれるのはどう?」
と提案してくれました。
この人は、どこまで優しいんだ。と涙が止まりませんでした。
私は運転手さんのカメラで、イタリアでも無事に写真を撮れました。
帰国後、日本の写真をたくさん撮りました。そして頂いた住所に、日本がたくさん映ったカメラと、日本のお菓子や喜んでもらえそうなものをたくさん詰めて贈りました。
その後、運転手さんとは何度かメールのやり取りも続きました。
就職後は忙しく、結婚 出産と続いてギリシャには行けていませんが、またいつか行ったら必ず会いに行きたいと思っています。
| Copyright © TOKYO FM Broadcasting Co., Ltd. All rights reserved. |