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福山雅治 福のラジオ

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放送後記〜チェリー清水さんの後ろの席から〜

旅立ちの季節…お父さんの名采配(3月11日放送分より)

2017/03/16 update
3月11日。
東日本大震災から6年となるこの日、皆さんからの想い、そして現地の方からの報告、紹介させていただきました。
ラジオという場でつながり、同じ時間を共有する。
福山さんの「いま元気な人は、できることを、いつも以上元気に。」という気持ちとともに、エンターテインメント番組としてできること、これからも考えていきたいと思います。

卒業や入学、就職など、新たな生活が始まるこの時期、こんなメールをいただきました。
【家族を語ろうよ】
群馬県 主婦 せいたの母ちゃん(47)
去年の今ごろ、一人息子が大学受験浪人を決めました。
滑り止めで受けていた大学には受かっていたのですが、本命の大学に落ちたことに本人は納得いかなかったようで、初めて正座して頭を下げ、浪人させてくださいと頼まれ、夫と2人で受け入れました。
そして次に問題となったのが、予備校選びです。
息子は東京の予備校に行きたいと言い、私は予備校生が東京に出たら遊ぶだけ。地元の予備校に入って欲しいと意見が対立。
全然折り合いがつきませんでした。
夫の意見を聞きたかったのに、夫はずっとだんまり。
そのままなんの進展もないまま、4日くらいたちました。
そして忘れもしない息子の18歳の誕生日、3月5日。
夫が財布から15万円を出して息子に渡し、
「東京で、ホテルでいいから試しに1週間暮らしてこい。好きなところに行って好きなだけ遊んでこい。ただし、絶対、1週間うちには連絡なしで!」と言いました。
次の日、息子はすぐに東京に遊びに行きました。
そして息子は本当に一回も連絡してこないまま、1週間を過ごし東京から帰ってきました。
その顔は、心配していた私のことなんて関係なしに、とっても晴れ晴れした顔で、
楽しかった!楽しかった!と満足した様子でした。
1週間の間にいろんなところに行ったようで、夕飯の時に話をたくさん聞かせてくれました。
するとそれをじっと聞いていた夫が、最後に一言。
そんなに楽しかった東京で、勉強に集中できる自信はあるのか?
すると息子は、
ない。無理。我慢する。
と即答。
夫の見事な采配で、見事一件落着。
こうして地元での予備校通いを選んだ息子は今年の春、晴れて本命だった大学に合格して、いま堂々と家を離れる準備を進めています。
これから毎年この季節になる度に、去年の春のことを思い出すんだろうなあと思っています。
離れて暮らすことになりますが、こうした家族との思い出を重ねながら行きていけたら、と思うようになった出来事でした。

実は、この話には後日談があって、夫からそのあと、
「なあ母さん。我が家の貯金から10万円貸して欲しい。」と言われました。
夫はいま、月々のお小遣い35000円から5000円を毎月返済中です。」


ああ〜、いいお父さんだなあ。
お父さんでもすごい、名伯楽というか名監督というか・・・
部長ではない”取締役・島耕作”くらいのレベルだと思います!
父上の器の大きさですよ!


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