- 2018.08.19
モーラナイフアドベンチャー in Japan 2
北海道東部・阿寒国立公園にある湖・オンネトー湖のキャンプ場で行われた、「モーラナイフアドベンチャー in Japan」。北海道の自然の中に身をおき、自然と向き合いながら、アウトドアのスキルも身につくイベントの模様を先週からお届けしています。
今週はこのイベントのメインのひとつ、モーラナイフを使った木工ワークショップの模様を中心にお届けします。先生は、モーラナイフの公認アンバサダーとして来日した
スウェーデンを代表する木工作家、ヨゲ・スンクヴィストさん。

日本はもとより、台湾、タイなどからの参加者およそ50人にウッドカービングナイフという木工ナイフが配られ、ワークショップが始まりました!



ヨゲ・スンクヴィストさんはスウェーデンを代表する木工作家。木でスプーンを作ったり、馬をや鳥、箱を作って、スウェーデンの伝統的な色をつけています

今回使う材料は白樺です。切ったばかりの新鮮な気を使います。


刃先はひげがそれるほど鋭いですが、置くだけでは何も切れません。だけど、スライスすると切れます。だから、スライスするアクションを必ず入れるようにしてください。これは斧にもナイフにも共通するルールです。

ヨゲさんの講義を受けて、さっそくバターナイフ作りに挑戦。まずは丸太を割るところからスタート!


さらに細かく割っていきます。

日本では親指でナイフを押して削っていきますが、そうすると親指がすぐ痛くなってしまいます。スウェーデンの人たちは体全体を使うんですね。


この削り方は自分に向かって削るので、危ないようですが、先に手の平が体に当たるので、実は安全なんです。しかも作業台がいらないので、アウトドアで作業するときにはいいんです。


ヨゲさんに教えてもらいながら…

家に持ち帰って作業を続けてここまできました!
上は高橋万里恵作、下は番組ディレクター作。
そしてワークショップのあと、ヨゲ・スンクヴィストさんにスウェーデンの森についてお話をうかがいました。

小さい頃から木工に適した木を求めて森の中を散歩するっていう、そんな感じでした。たとえばスプーンはカーブしていますよね。そのカーブにあった木を探して、それをそのとおりに削ることで、美しくて丈夫なスプーンができる。椅子を作るのであれば、背中をうまくサポートしてくれるカーブがあるような木を探します。そうやって木をハンティングしながら、森を歩いていました。
~ヨゲさんはたくさんの種類のナイフを使っていらっしゃいますが、いちばんのお気に入りはありますか?
これが一番好きなナイフで、25年使っています。この刃の部分はだいぶ幅が狭くなっていますが、研いで、研いで使っているからこんなに幅が狭くなってしまったんです。


これはもう3代目です。でも柄の部分はずっと同じです。柄にはスウェーデンの詩を表現した絵が書いてあります。人のような形が自分で、そこには森があって、星が出ていて、そういう美しいところに自分が住んでいる。それは宇宙にもつながっているという、そういうことを表現した詩です。私たちは自然の一部であって、自然の中で生かされている。だから、木工のために木を選ぶときにも正しい木を選んであげて、しかもその木に必ず語りかけることにしています。「あなたはスプーンになりたいかい?」って。そして「いいよ」って言ってくれたらその木をスプーンにしてあげる。そういう思いを込めた詩がここに書かれているんです。

モーラナイフアドベンチャー in Japan ヨゲ・スンクヴィストさんのワークショップの模様、いかがだったでしょうか。ポッドキャストでも詳しくご紹介していますので、こちらもぜひお聞きください!
【今週の番組内でのオンエア曲】
・Say My Name / Odesza
・Summer Guest / Asgeir
モーラナイフアドベンチャー in Japan facebookページ
https://www.facebook.com/moraknivadventureinjapan/
今週はこのイベントのメインのひとつ、モーラナイフを使った木工ワークショップの模様を中心にお届けします。先生は、モーラナイフの公認アンバサダーとして来日した
スウェーデンを代表する木工作家、ヨゲ・スンクヴィストさん。

日本はもとより、台湾、タイなどからの参加者およそ50人にウッドカービングナイフという木工ナイフが配られ、ワークショップが始まりました!




ヨゲ・スンクヴィストさんはスウェーデンを代表する木工作家。木でスプーンを作ったり、馬をや鳥、箱を作って、スウェーデンの伝統的な色をつけています

今回使う材料は白樺です。切ったばかりの新鮮な気を使います。


刃先はひげがそれるほど鋭いですが、置くだけでは何も切れません。だけど、スライスすると切れます。だから、スライスするアクションを必ず入れるようにしてください。これは斧にもナイフにも共通するルールです。

ヨゲさんの講義を受けて、さっそくバターナイフ作りに挑戦。まずは丸太を割るところからスタート!


さらに細かく割っていきます。

日本では親指でナイフを押して削っていきますが、そうすると親指がすぐ痛くなってしまいます。スウェーデンの人たちは体全体を使うんですね。


この削り方は自分に向かって削るので、危ないようですが、先に手の平が体に当たるので、実は安全なんです。しかも作業台がいらないので、アウトドアで作業するときにはいいんです。


ヨゲさんに教えてもらいながら…

家に持ち帰って作業を続けてここまできました!
上は高橋万里恵作、下は番組ディレクター作。
そしてワークショップのあと、ヨゲ・スンクヴィストさんにスウェーデンの森についてお話をうかがいました。

小さい頃から木工に適した木を求めて森の中を散歩するっていう、そんな感じでした。たとえばスプーンはカーブしていますよね。そのカーブにあった木を探して、それをそのとおりに削ることで、美しくて丈夫なスプーンができる。椅子を作るのであれば、背中をうまくサポートしてくれるカーブがあるような木を探します。そうやって木をハンティングしながら、森を歩いていました。
~ヨゲさんはたくさんの種類のナイフを使っていらっしゃいますが、いちばんのお気に入りはありますか?
これが一番好きなナイフで、25年使っています。この刃の部分はだいぶ幅が狭くなっていますが、研いで、研いで使っているからこんなに幅が狭くなってしまったんです。


これはもう3代目です。でも柄の部分はずっと同じです。柄にはスウェーデンの詩を表現した絵が書いてあります。人のような形が自分で、そこには森があって、星が出ていて、そういう美しいところに自分が住んでいる。それは宇宙にもつながっているという、そういうことを表現した詩です。私たちは自然の一部であって、自然の中で生かされている。だから、木工のために木を選ぶときにも正しい木を選んであげて、しかもその木に必ず語りかけることにしています。「あなたはスプーンになりたいかい?」って。そして「いいよ」って言ってくれたらその木をスプーンにしてあげる。そういう思いを込めた詩がここに書かれているんです。

モーラナイフアドベンチャー in Japan ヨゲ・スンクヴィストさんのワークショップの模様、いかがだったでしょうか。ポッドキャストでも詳しくご紹介していますので、こちらもぜひお聞きください!
【今週の番組内でのオンエア曲】
・Say My Name / Odesza
・Summer Guest / Asgeir
モーラナイフアドベンチャー in Japan facebookページ
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