- 2022.05.22
「鎮守の森のプロジェクト」_西野文貴さん
今日は、この番組もずっと参加してきた
鎮守の森のプロジェクトについてお伝えします。
東日本大震災をきっかけに始まったこの森作りも回数を重ね、
本当に豊かな森が育ち、次の段階へ向かおうとしています。
このあとスタジオに、このプロジェクトで植樹指導を続けてきた
東京農業大学・西野文貴さんをお招きしてお話聞いていきます。
◆「鎮守の森のプロジェクト」◆

>>>>>>>>>>>>>>
高橋:きょうはスタジオにこの方にお越しいただきました。
東京農業大学の研究者で、鎮守の森のプロジェクトの植樹リーダー、
西野文貴さんです。よろしくおねがいします。
西野:よろしくおねがいします!
高橋:今回は、私もずっと参加してきた
東日本大震災で被災した東北沿岸部を中心に続けてきた「鎮守の森のプロジェクト」による森作りの今年の活動について伺いのですが、改めてこの植樹が目指す「命を守る森」これはどういうことか教えていただけますか?
西野:やっぱり、東日本大震災で大きな津波がきて
たくさんのモノが流されてしまった。でも、その中で残った森があった。
どうやら、それを調べていくと「鎮守の森」であった。
その木々は、根がすごく深くまで入っているんですよね。
例えば、植樹でも植えられている木で“タブの木”は、
将来30mまで本来であれば育つ木なんですけども、
この気の根っこが下までグッと入っていて、
そういう木々があることで、神社が守られていて流されていないと。
じゃあ、この先、また来る津波に対して
コンクリートの防潮堤だけでなく、自然に守ってくれる
森の防潮堤を海岸線にずっと作っていこうということで
始まったのがきっかけなので、
岩沼の活動もありますが、南相馬や東北沿岸ずっと
森の防潮堤を作っていこうという活動になります。
高橋:私も植樹に参加させていただいて、いろんな気を植えるじゃないですか。
それこそ、西野先生と一緒に植えると、これは低木ですよ。これは大きくなるタブの木ですよとか、いろんな種類の木を植えている印象なんですが、
「鎮守の森のプロジェクト」としては、ゴールというか、
何年後にこういう森を作りたいから、今、こういう木を植えているというのはありますか?
西野:うわぁ。これは結構、なかなか難しい質問なんですけど、
次の津波に備えるためというのが一番にあるので、
基本的には、僕らは30年くらいをみて、
30年後には、20mにはなってほしいと。それを一旦目指しています。
やっぱり、自然がゆっくりでも、勝手に戻るスピードと、
もしくは、その自然がもとに戻るのを後押ししてあげることで
早く、それができるのであれば、早く戻してあげたいと思っています。
高橋:植える種類も変わりました?
西野:やっぱり、この9年間を通して、
その樹種なんですが、途中でここは風がつよすぎるなぁとか、あったときは
新しい樹種を試みて、自然にもともとあったやつを使ったりとか、
その中でも面白かったのが2018年くらいに、
実はオオバイボタという木を使い始めたんですけども、
これ、今まで一般の流通のなかで生産がなかったんですね。
でも、「鎮守の森」を調査してみると、この「オオバイボタ」という木が
東北では津波に流されずに残っているぞと、言うことが分かったので、
そこから2~3年前から、今まで育てたことなかったんですが、
種から挑戦して育てたという経緯がこの9年間の間にありました。
高橋:「オオバイボタ」、見た目はどんな感じですか?
西野:大きくなっても3mくらいで、
いわゆる低木と言われる木々で、「縁の下の力持ち」
なので、森の中のすごい中にあるというよりは
森の淵にあって、風などが森の中に入らないように
防御してくれるんですよね。
高橋:植樹に毎年参加すると、
全国から、ボランティアの方がいらっしゃって、
地元の方とか、毎年来てくれてくれる方もいますけど
10年近く続けてきて、「森」をつくることとか、
育てるということへの、参加する方への意識の変化って感じますか?
西野:あると思います。
僕自身も、気持ち変わったかもしれないですね。そういう意味でも。
特に最初は、何にもないところに作り始めて、本当にできるの?と
半信半疑なところもありながらやっていたと。
そこは地元住民の方も「これ本当に大きくなるの?大丈夫か?」
みたいなところもありながら
でも、みんなで協力してやってきたと。
だんだん、3年、4年、5年と経つにつれて
最初に植えた木々は成長してくるんですよね。
その姿を見ると、イケる!と。
だんだん自信がついて、途中で10万本植樹なんていうのも
1万人参加というのもやったんですが
やっぱり、地元の方にもたくさん協力していただいて、
毎年くる方の心の中の木々が、成長しているという感じもします。
高橋:子供の時に植えた木が大人になって森になっていくと
すごい、親御さんが楽しみにしていたり、
「命を守る森」ための営業だけれども、
その人にとっての憩いの場とか。大切な場所になっていくという
ちょっと、いいなと思ってみていますよね。
そうすると、そこだけじゃなくて
周りも変化っておきていくんですか?
西野:あると思いますね。
一番は、植えた木々が成長して
その木の後ろ側とか。要するに風がだんだん暴風されて、
抑えられて、その後ろが早く自然に戻り
やすくなるという効果は、あると思います。
高橋:植えたところだけでなく、
周りにいい機会をもたらすかもしれないと。
西野:僕らが活動させていただいている
沿岸の、さらに海が近い部分は
松の植樹をさせていただいているんですが、
その末も年々。少しずつ大きくなっているんですね。
その木々がさらに大きくなって10m~15mとかなってくれば、
僕らが植えている森も症状効果で両方とも、すごく大きくなってくると思います。
自然っていつも思うのは、比例じゃないんですよね。
毎年、+1+1 されるわけではなく、
途中からグッとおおきくなるんですね。
それが自然というか生物の面白いところだと思いますね。
>>>>>>>>>>>>>>
ゲストに鎮守の森のプロジェクト・植樹リーダーで
東京農大の研究者・西野文貴をお迎えして、
今年の植樹祭について、お話伺いました。
★「鎮守の森のプロジェクト」
【今週の番組内でのオンエア曲】
・Meet The Moonlight/Jack Johnson
・歓びの種/YUKI
鎮守の森のプロジェクトについてお伝えします。
東日本大震災をきっかけに始まったこの森作りも回数を重ね、
本当に豊かな森が育ち、次の段階へ向かおうとしています。
このあとスタジオに、このプロジェクトで植樹指導を続けてきた
東京農業大学・西野文貴さんをお招きしてお話聞いていきます。
◆「鎮守の森のプロジェクト」◆

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高橋:きょうはスタジオにこの方にお越しいただきました。
東京農業大学の研究者で、鎮守の森のプロジェクトの植樹リーダー、
西野文貴さんです。よろしくおねがいします。
西野:よろしくおねがいします!
高橋:今回は、私もずっと参加してきた
東日本大震災で被災した東北沿岸部を中心に続けてきた「鎮守の森のプロジェクト」による森作りの今年の活動について伺いのですが、改めてこの植樹が目指す「命を守る森」これはどういうことか教えていただけますか?
西野:やっぱり、東日本大震災で大きな津波がきて
たくさんのモノが流されてしまった。でも、その中で残った森があった。
どうやら、それを調べていくと「鎮守の森」であった。
その木々は、根がすごく深くまで入っているんですよね。
例えば、植樹でも植えられている木で“タブの木”は、
将来30mまで本来であれば育つ木なんですけども、
この気の根っこが下までグッと入っていて、
そういう木々があることで、神社が守られていて流されていないと。
じゃあ、この先、また来る津波に対して
コンクリートの防潮堤だけでなく、自然に守ってくれる
森の防潮堤を海岸線にずっと作っていこうということで
始まったのがきっかけなので、
岩沼の活動もありますが、南相馬や東北沿岸ずっと
森の防潮堤を作っていこうという活動になります。
高橋:私も植樹に参加させていただいて、いろんな気を植えるじゃないですか。
それこそ、西野先生と一緒に植えると、これは低木ですよ。これは大きくなるタブの木ですよとか、いろんな種類の木を植えている印象なんですが、
「鎮守の森のプロジェクト」としては、ゴールというか、
何年後にこういう森を作りたいから、今、こういう木を植えているというのはありますか?
西野:うわぁ。これは結構、なかなか難しい質問なんですけど、
次の津波に備えるためというのが一番にあるので、
基本的には、僕らは30年くらいをみて、
30年後には、20mにはなってほしいと。それを一旦目指しています。
やっぱり、自然がゆっくりでも、勝手に戻るスピードと、
もしくは、その自然がもとに戻るのを後押ししてあげることで
早く、それができるのであれば、早く戻してあげたいと思っています。
高橋:植える種類も変わりました?
西野:やっぱり、この9年間を通して、
その樹種なんですが、途中でここは風がつよすぎるなぁとか、あったときは
新しい樹種を試みて、自然にもともとあったやつを使ったりとか、
その中でも面白かったのが2018年くらいに、
実はオオバイボタという木を使い始めたんですけども、
これ、今まで一般の流通のなかで生産がなかったんですね。
でも、「鎮守の森」を調査してみると、この「オオバイボタ」という木が
東北では津波に流されずに残っているぞと、言うことが分かったので、
そこから2~3年前から、今まで育てたことなかったんですが、
種から挑戦して育てたという経緯がこの9年間の間にありました。
高橋:「オオバイボタ」、見た目はどんな感じですか?
西野:大きくなっても3mくらいで、
いわゆる低木と言われる木々で、「縁の下の力持ち」
なので、森の中のすごい中にあるというよりは
森の淵にあって、風などが森の中に入らないように
防御してくれるんですよね。
高橋:植樹に毎年参加すると、
全国から、ボランティアの方がいらっしゃって、
地元の方とか、毎年来てくれてくれる方もいますけど
10年近く続けてきて、「森」をつくることとか、
育てるということへの、参加する方への意識の変化って感じますか?
西野:あると思います。
僕自身も、気持ち変わったかもしれないですね。そういう意味でも。
特に最初は、何にもないところに作り始めて、本当にできるの?と
半信半疑なところもありながらやっていたと。
そこは地元住民の方も「これ本当に大きくなるの?大丈夫か?」
みたいなところもありながら
でも、みんなで協力してやってきたと。
だんだん、3年、4年、5年と経つにつれて
最初に植えた木々は成長してくるんですよね。
その姿を見ると、イケる!と。
だんだん自信がついて、途中で10万本植樹なんていうのも
1万人参加というのもやったんですが
やっぱり、地元の方にもたくさん協力していただいて、
毎年くる方の心の中の木々が、成長しているという感じもします。
高橋:子供の時に植えた木が大人になって森になっていくと
すごい、親御さんが楽しみにしていたり、
「命を守る森」ための営業だけれども、
その人にとっての憩いの場とか。大切な場所になっていくという
ちょっと、いいなと思ってみていますよね。
そうすると、そこだけじゃなくて
周りも変化っておきていくんですか?
西野:あると思いますね。
一番は、植えた木々が成長して
その木の後ろ側とか。要するに風がだんだん暴風されて、
抑えられて、その後ろが早く自然に戻り
やすくなるという効果は、あると思います。
高橋:植えたところだけでなく、
周りにいい機会をもたらすかもしれないと。
西野:僕らが活動させていただいている
沿岸の、さらに海が近い部分は
松の植樹をさせていただいているんですが、
その末も年々。少しずつ大きくなっているんですね。
その木々がさらに大きくなって10m~15mとかなってくれば、
僕らが植えている森も症状効果で両方とも、すごく大きくなってくると思います。
自然っていつも思うのは、比例じゃないんですよね。
毎年、+1+1 されるわけではなく、
途中からグッとおおきくなるんですね。
それが自然というか生物の面白いところだと思いますね。
>>>>>>>>>>>>>>
ゲストに鎮守の森のプロジェクト・植樹リーダーで
東京農大の研究者・西野文貴をお迎えして、
今年の植樹祭について、お話伺いました。
★「鎮守の森のプロジェクト」
【今週の番組内でのオンエア曲】
・Meet The Moonlight/Jack Johnson
・歓びの種/YUKI