- 2022.05.29
「千年希望の丘 ファイナル植樹祭2022」活動レポート
今日は、宮城県岩沼市の「千年希望の丘 ファイナル植樹祭2022」の模様をお伝えします。

場所は、宮城県岩沼市「千年希望の丘」。
岩沼市と鎮守の森のプロジェクトが2013年から取り組んできた命を守る森づくりも9年目。

◆「鎮守の森のプロジェクト」◆
植樹会場には、およそ850人という大勢のボランティアの方が集まり、植樹祭・開会式では、岩沼市とともに植樹をすすめてきた「鎮守の森のプロジェクト」理事長・細川護熙元総理が挨拶しました。
細川護熙元総理:9年前からずっと植樹をして参りました。
今、市長さんからも40万本というお話がありましたが、宮脇先生がもしお元気でいらっしゃったならば何と言われるだろうかと想像するんですが、おそらく先生は「こんなものでは話にならん。もっとたくさん植えなきゃダメだ」と思っておられるだろうとそんな気がいたします。
市長さんに伺ったら、海岸線は10キロで10集落あったと。これはとても30何万本だか40万本植えたくらいでは話にもならんなと。何らかの形でまたしっかりした森の擁壁を作って行かなきゃいかんなと言う思いがしています。
この緑の森の防潮堤はおそらく世界でもほとんど類を見ない、後世に残る非常に大きな贈り物だと思います。今日この千年希望の丘の最後の植樹の事業に当たって、皆さん方にもどうぞひとつ歴史的な事業に関わっているんだという想いをそれぞれに持っていただきながら、1本1本植えていただけたらいいなと思っています。

参加者に植樹指導をしたのは、先週スタジオに来ていただいた東京農業大学の研究者で、鎮守の森のプロジェクトの植樹リーダー、西野文貴さんです。
17ブロックの方々、今日リーダーを務めさせていただきます西野文貴です。今日植える木々は全部で21種類です。この2種類はどうやって選定したのか。東日本大震災で津波が起きてたくさんのものが流れてしまいました。でもそんな中で残った森がありました。それが鎮守の森です。そこの森をずっと我々財団を含めて調査をしてきました。そこで残っていた種類がこの種類です。今日はその中でも皆さんに覚えていただきたい木があります。この地域を守ってくれるいわゆる主役の木です。
まずこちらのアカガシという木です。これは将来25メートルくらいに大きくなります。すごく材が硬く赤いのでアカガシ。昔から木刀なんかにも使われます。
こちらはシラカシ。関東にも出てくる木で、25メートルくらいまで大きくなります。
そして一番の主役、この真ん中にあるのがタブノキといいます。これは北緯39度、津波にも耐えてその地域を支えてくれる、根が下まで深く生える木々です。皆さんになじみ深いものだと、アボカドと同じ仲間なんですね。ぜひ皆さんに覚えていただければなと思います。


お話にもありましたが、今回用意された苗木は、シラカシ、アカガシ、タブノキなど21種類。合計1万本。

850人のボランティアの方々は、まだ赤ちゃんのような小さな苗木を手に取り、それぞれの想いを込めて丁寧に植えていきました。

地元の参加者:ここ、津波に流された地域に住んでいました。今は岩沼の別の地域に移住しました。この植樹祭は最初から参加しています。そこはもう2~3mになってるかな。これが10キロ繋がっていく。震災前は松が多かったんだけどこれは広葉樹・常緑樹が多いから防波堤の役割になるんじゃないかな。自然豊かでみんなが集える場所になったら嬉しいね。

東京からの参加者:東京から参加しています。小学校4年の娘と一緒に行きました。今後、うちの会社でもこういった取り組みをやりたいなと思って勉強のために来ました。50年先、100年先、1000年先というところまで想いを馳せたのは初めてでしたので、いろんなことにおいて見る目が変わりましたね、

そしてこの植樹祭には、鎮守の森のプロジェクトの活動に協賛しているAIGグループの皆さんも参加されていました。

地元仙台の近くの富谷市っていうところから来ました。これまで3回ぐらい参加しています。これがファイナルになっちゃうというのも寂しい話かもしれないですけど、まだまだ植えるところがあるでしょうからね。ここからどんどん植えた苗木が大きくなっていきますが、昔の、鎮守の森のお祭りなんかがありますよね。そういう感じになるといいんじゃないですかね。

ハヤサカです。今日は孫と参加です。ママとおじいさまと3世代。植樹ははじめての参加でした。私ももともと生まれは沿岸部で実家のほうは全部流されちゃって。やっぱり大きな木がなくなったので、これが育ってまた大きくなればその分だけ防波堤がわりになるかなという感じで。お孫ちゃんたちの時代に万が一のことがあったときに守ってくれるものだなと思って植えていました。

仙台から来たカタオカと申します。震災の時は松島を営業していて危なく津波に飲まれるような感じでした。高台に逃げましたのでその日は帰らなかったんですけど、津波を見ながら車で待機していました。こういった森の防潮堤、一部の方々しかこういうのってわからないと思うので、できれば本当に多くの方々に知ってもらって協力いただけると、なお良いんじゃないかなと思いますね。
そして、AIG代表のジェームス・ナッシュさんの姿もありました。

ベリーエンジョイ!オフィスに座っているより楽しいです。森が地域の住民を守りながら、自然と地球を守ることにもなってほしいと考えております。

今日は宮城県岩沼市の「千年希望の丘 ファイナル植樹祭2022」の模様をお伝えしました。
この9年で植樹された数は、33万7000本。岩沼市沿岸部、総延長10キロにわたる「千年希望の丘」の植樹地はこれからもみんなに見守られながら、育っていきます。10年、100年、1000年先には、どんな姿になっているのでしょうか。
来週は、この植樹祭に合わせて行われた「9年前に植樹した森を歩こう」というフィールドワークの模様をお伝えします。
★「鎮守の森のプロジェクト」
【今週の番組内でのオンエア曲】
・四月の風/エレファントカシマシ
・木を植えた男/ Monkey Magic

場所は、宮城県岩沼市「千年希望の丘」。
岩沼市と鎮守の森のプロジェクトが2013年から取り組んできた命を守る森づくりも9年目。

◆「鎮守の森のプロジェクト」◆
植樹会場には、およそ850人という大勢のボランティアの方が集まり、植樹祭・開会式では、岩沼市とともに植樹をすすめてきた「鎮守の森のプロジェクト」理事長・細川護熙元総理が挨拶しました。
細川護熙元総理:9年前からずっと植樹をして参りました。
今、市長さんからも40万本というお話がありましたが、宮脇先生がもしお元気でいらっしゃったならば何と言われるだろうかと想像するんですが、おそらく先生は「こんなものでは話にならん。もっとたくさん植えなきゃダメだ」と思っておられるだろうとそんな気がいたします。
市長さんに伺ったら、海岸線は10キロで10集落あったと。これはとても30何万本だか40万本植えたくらいでは話にもならんなと。何らかの形でまたしっかりした森の擁壁を作って行かなきゃいかんなと言う思いがしています。
この緑の森の防潮堤はおそらく世界でもほとんど類を見ない、後世に残る非常に大きな贈り物だと思います。今日この千年希望の丘の最後の植樹の事業に当たって、皆さん方にもどうぞひとつ歴史的な事業に関わっているんだという想いをそれぞれに持っていただきながら、1本1本植えていただけたらいいなと思っています。

参加者に植樹指導をしたのは、先週スタジオに来ていただいた東京農業大学の研究者で、鎮守の森のプロジェクトの植樹リーダー、西野文貴さんです。
17ブロックの方々、今日リーダーを務めさせていただきます西野文貴です。今日植える木々は全部で21種類です。この2種類はどうやって選定したのか。東日本大震災で津波が起きてたくさんのものが流れてしまいました。でもそんな中で残った森がありました。それが鎮守の森です。そこの森をずっと我々財団を含めて調査をしてきました。そこで残っていた種類がこの種類です。今日はその中でも皆さんに覚えていただきたい木があります。この地域を守ってくれるいわゆる主役の木です。
まずこちらのアカガシという木です。これは将来25メートルくらいに大きくなります。すごく材が硬く赤いのでアカガシ。昔から木刀なんかにも使われます。
こちらはシラカシ。関東にも出てくる木で、25メートルくらいまで大きくなります。
そして一番の主役、この真ん中にあるのがタブノキといいます。これは北緯39度、津波にも耐えてその地域を支えてくれる、根が下まで深く生える木々です。皆さんになじみ深いものだと、アボカドと同じ仲間なんですね。ぜひ皆さんに覚えていただければなと思います。


お話にもありましたが、今回用意された苗木は、シラカシ、アカガシ、タブノキなど21種類。合計1万本。

850人のボランティアの方々は、まだ赤ちゃんのような小さな苗木を手に取り、それぞれの想いを込めて丁寧に植えていきました。

地元の参加者:ここ、津波に流された地域に住んでいました。今は岩沼の別の地域に移住しました。この植樹祭は最初から参加しています。そこはもう2~3mになってるかな。これが10キロ繋がっていく。震災前は松が多かったんだけどこれは広葉樹・常緑樹が多いから防波堤の役割になるんじゃないかな。自然豊かでみんなが集える場所になったら嬉しいね。

東京からの参加者:東京から参加しています。小学校4年の娘と一緒に行きました。今後、うちの会社でもこういった取り組みをやりたいなと思って勉強のために来ました。50年先、100年先、1000年先というところまで想いを馳せたのは初めてでしたので、いろんなことにおいて見る目が変わりましたね、

そしてこの植樹祭には、鎮守の森のプロジェクトの活動に協賛しているAIGグループの皆さんも参加されていました。

地元仙台の近くの富谷市っていうところから来ました。これまで3回ぐらい参加しています。これがファイナルになっちゃうというのも寂しい話かもしれないですけど、まだまだ植えるところがあるでしょうからね。ここからどんどん植えた苗木が大きくなっていきますが、昔の、鎮守の森のお祭りなんかがありますよね。そういう感じになるといいんじゃないですかね。

ハヤサカです。今日は孫と参加です。ママとおじいさまと3世代。植樹ははじめての参加でした。私ももともと生まれは沿岸部で実家のほうは全部流されちゃって。やっぱり大きな木がなくなったので、これが育ってまた大きくなればその分だけ防波堤がわりになるかなという感じで。お孫ちゃんたちの時代に万が一のことがあったときに守ってくれるものだなと思って植えていました。

仙台から来たカタオカと申します。震災の時は松島を営業していて危なく津波に飲まれるような感じでした。高台に逃げましたのでその日は帰らなかったんですけど、津波を見ながら車で待機していました。こういった森の防潮堤、一部の方々しかこういうのってわからないと思うので、できれば本当に多くの方々に知ってもらって協力いただけると、なお良いんじゃないかなと思いますね。
そして、AIG代表のジェームス・ナッシュさんの姿もありました。

ベリーエンジョイ!オフィスに座っているより楽しいです。森が地域の住民を守りながら、自然と地球を守ることにもなってほしいと考えております。


今日は宮城県岩沼市の「千年希望の丘 ファイナル植樹祭2022」の模様をお伝えしました。
この9年で植樹された数は、33万7000本。岩沼市沿岸部、総延長10キロにわたる「千年希望の丘」の植樹地はこれからもみんなに見守られながら、育っていきます。10年、100年、1000年先には、どんな姿になっているのでしょうか。
来週は、この植樹祭に合わせて行われた「9年前に植樹した森を歩こう」というフィールドワークの模様をお伝えします。
★「鎮守の森のプロジェクト」
【今週の番組内でのオンエア曲】
・四月の風/エレファントカシマシ
・木を植えた男/ Monkey Magic